近年、「ワークライフバランス」や「ダイバーシティ」など、職場が働きやすい環境になるように取り組む企業が増えてきています。
北海道でもこのような取り組みに積極的な企業も多くなってきていますが、なかでも社内外へ積極的にダイバーシティ推進の取り組みを発信しているのがNTTドコモ北海道支社・ドコモCS北海道。
性別・年代を問わず、ワークライフバランスを実現することの理解を深め、職場全体が社員個人の多様な働き方を受容する土壌作りを目指しています。
そのNTTドコモ北海道支社、ドコモCS北海道を中心に電通北海道、東京海上日動火災保険、北海道銀行、北海道テレビ放送の6社共同で、11月15日(金)に異業種交流会を開催しました。
北海道内のダイバーシティに関心の高い企業が多数参加!
今回の異業種交流会のテーマは『「気づこう!動こう!by US』~組織の成長につながる「アンコンシャス・バイアス」セミナー~」。
銀行、保険、不動産、メーカー、商社、情報サービスなど幅広い業種から多くの企業が参加。8つのグループに分かれて席が用意され、セミナーの開始前には業種を超えた交流が行われました。
当日司会を務めたのはHTBの森さやかアナウンサー。
会の冒頭ではNTTドコモ北海道支社長川村学さんが登壇。
セミナーのタイトルにもある通り、セミナーを通じて得た知見を、「知っている」だけでなく、実際に職場に持ち帰って実践してほしいと語りました。
セミナーの講師を務めたのは株式会社ビジネスコンサルタントのイノベーションプロデューサーコンサルタント土橋るみさん。
第一部の講習のテーマになったのは、身近にある「バイアス」がどういったものか、そして実はそのバイアスが職場に生んでしまっている障害について。
バイアスの一例として挙げられたのは「営業マン」「女子アナ」といった呼び方。
社会的な通称としてこれまでよく口にされた言葉ですが、女性が営業を担うことが一般的になった今「営業”マン”」という表現が適切なのか、実際に違和感を感じると意識し、改善した企業の実際に声を参加者から聞くことができました。
また「女子アナ」という呼称については、司会も務めた森さやかさんから、「暗に”若い女性””なんだか未成熟でこれから教育が必要な人”のような意識があるのでは」という指摘も。
こういったバイアスは「アンコンシャスバイアス」と呼ばれ、過去の経験や自分の価値観から無意識に人に対して抱く先入観から生じるものとされます。
自分の価値観や経験からくる判断基準、知らずに受けている教育や社会的習慣、見聞きしてきたことが無意識のうちに脳の「認知」に影響を与えているといわれています。
“アンコンシャスバイアス”の代表的なものとして「人に対して出身地を聞いて何かしらイメージを持ってしまう」、「学生時代体育会だった人は営業職に向いていると思ってしまう」などが挙げられ、こういったバイアスをもって職場で人と接してしまうことがないかをグループごとにディスカッションしました。
自分や組織の”当たり前が”、誰かにとって不利益になることって、ない?
第二部では、先ほどのグループで”自分の会社や身の回りでおこるアンコンシャスバイアス”をグループごとにディスカッション。それぞれの職場のリアルを共有しました。
各グループそれぞれで挙がる経験談に「あるある!」という声が飛び交い、活発な議論に。
「理系だからパソコン詳しいよね」「血液型O型だから大雑把」といった、なんとなく普段交わされる会話に思い込みが含まれていることに気づいたり、「若いのに日本酒飲めるんだね」など悪意なく投げかけるコミュニケーションの中にも、実は相手にとって違和感を感じるアンコンシャスバイアスが生じていることに気づくきっかけになったようです。
配信: SODANE