福岡県の中央部を南北に縦断する遠賀川の上流域、源流地点に近い山あいの谷間にひっそりと架かる石橋。元々は地図にも載っていない、知る人ぞ知る石橋でしたが、福岡県立朝倉高校史学部による熱心な調査活動がきっかけとなり、その歴史的価値が評価され、令和5年5月に「桑野の梯橋」という名称で、 嘉麻市の指定有形文化財となりました。
地元の花こう岩を用いて、柱状の輪石を縦列に組む「リブアーチ型」という全国でも珍しい構造を持つこの石橋は、かつてこの地域に巧みな技術を持つ石工集団が存在したことを示し、ユニークな石造文化が栄えていたことを紐解く鍵となりました。
そんな「幻の石橋」が今、落橋の危機に瀕しています。150年以上の時を経て、橋を支えている川岸の岩盤は脆くなり、その合間に草木が根を張り、今や橋としての使用はおろか、近くからの見学も制限せざるを得ない状況。一刻も早い保全を要しますがその費用は概算で800万円にのぼるそうです。
嘉麻市ではこのリブアーチ型石橋を現地保存し未来に伝えるため、クラウドファンディングが実施されています。
将来多くの方が現地で見ることができるように、日本本土では類を見ないこの文化遺産を未来に残すお手伝いをされませんか?
Information
幻の石橋保存プロジェクト
クラウドファンディング実施期間/11月1日(金)~12月27日(金)
時間/12月27日(金)23:00まで
主催・お問い合わせ/嘉麻市教育委員会 生涯学習課 文化推進係
電話/0948-62-5720
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