猫はほかの猫と仲よくしたいと思っているとき、どのようなしぐさでアピールするのでしょうか。今回は、猫同士が“あなたと仲よくしたい”と思ったときにする「あいさつ」について、哺乳動物学者の今泉忠明先生にお話を伺いました。
あいさつ1:鼻と鼻をタッチする
お尻のニオイをかぎ合う自己紹介が終わると、次は向かい合って鼻と鼻を触れ合います。これは、お互いに顔を近づけることを許しながら、顔まわりのニオイをかぎ合って相性を確かめる行為です。
また、知っている猫同士が顔を合わせたときに「知っている猫のはずだけど、念のため確認しておこう」というような意味合いで、鼻タッチをすることもあるようです。
あいさつ2:お尻のニオイをかぎ合う
顔を合わせた猫同士が、お互いに「この猫とあいさつをしてもいいかな」と思った場合にとる行動のひとつに、“お尻のニオイをかぎ合う”があります。しっぽを上げてお尻を向けるのが、猫にとって「あいさつをしよう」の合図です。
猫は、お尻にある臭腺のニオイをかぎ合うことで、相手の性別や年齢、発情の有無など、さまざまな情報を知ることができます。猫がお尻のニオイをかがせるのは、人でいう自己紹介をしているようなものなのです。