虫歯など、特にトラブルが起こっていなくても定期的に歯科医院に通い、歯石除去やケアをしている方はどれぐらいいるでしょうか。
行った方がいいんだよね・・・と思いつつ、なかなか気が進まないこともあるでしょう。
実際、どの程度の頻度で行くべきなのでしょうか?
今回は、ヨコデンタルクリニック院長の横引良評先生にお話を伺いました。
歯科医師の見解:どのくらいの頻度で歯科医院に通うべき?
お口の健康を守るためにも、歯石除去などは、3カ月に1回程度の頻度で通っていただきたいです。
しかし、50歳以上の方は「オーラルフレイル」と言って、口腔機能の低下や唾液が少なくなるなどの症状が出るため、可能であれば1カ月おきに歯科医院に通うことをおすすめします。
若い方でも、歯磨きの回数が少ない方や磨き残しの多い方は、3カ月おきではなく1、2カ月おきくらいの頻度が良いです。
お近くの歯科医院で、歯の検査をしてもらい、どのくらいの頻度で通うといいか確認してみると良いでしょう。
なぜ歯科医院に通った方がいいの?
歯石が歯に付着する原因は「歯垢(プラーク)」です。
歯垢(プラーク)は白くて粘々した付着物で、食後24時間以内に形成されますが、歯磨きで取れるのは6割程度と言われています。
歯磨きで取れなかった歯垢(プラーク)は、約2日経過すると歯石になり、日が経つごとに歯石が分厚くなっていきます。
歯石を自分で取ることは難しいため、歯科医院で歯石除去をする必要があるのです。
歯石が残っている状態が続くと、虫歯や歯周病になりやすくなります。
歯周病は全身疾患とも関わりが深く、糖尿病や心臓病、認知症などのリスクも高めますので、歯石除去を行うことは体の健康にも繋がるのです。
また、歯石があるとお口の中の細菌が増え、口臭の原因にもなります。
口臭は自分では気づきにくいため、口臭予防のためにも定期的な歯石除去を行うと良いでしょう。
歯石除去の方法は?
歯科医院で歯石除去するには、スケーラーという刃物のような器具を使います。
まずは超音波スケーラーという電気振動によって歯石を除去し、まだ残っている歯石はハンドスケーラーで取り除きます。
クリーニング中は、ガリガリと削るような音がしたり、圧を感じたりして、歯が削れているのでは・・・と不安に思われるかもしれませんが、歯が削れることは無いので安心してくださいね。
歯石除去を行い、お口の健康を保とう
歯科医院での歯石除去は、虫歯や歯周病になりにくくし、口臭も予防します。
お近くの歯科医院で歯の検査を受けてみると、何カ月ごとに歯石除去を行うと良いのか教えてもらえます。
また、定期的に口腔内をチェックしてもらうことで、虫歯や歯周病などの初期発見にもつながります。
年齢やお口の中の状態によりますが、1~3カ月に1度は歯石除去を行い、お口の健康を保ちましょう。
[執筆者]
横引良評先生
ヨコデンタルクリニック院長
歯科医師・社会福祉士・介護支援専門員
1988年生まれ、広島県出身。
2023年に千葉県佐倉市ユーカリが丘・四街道地区にヨコデンタルクリニックを開院。
保険治療からホワイトニング・マウスピース矯正・ワイヤー矯正・審美歯科・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーションなど幅広い治療を提供している。
趣味は、サッカー・フットサル・ラーメン屋めぐり・温泉めぐりなど。
ヨコデンタルクリニック
配信: キレイ研究室
関連記事: