夫婦問題の専門家に転身!自分の軸である「ママのお悩み解決」へ
大手通信会社の仕事で新しいシステムの選考委員に選ばれましたが、「これは絶対に使われないだろう」と、三松さんは思いました。「これは売れないと思うから私は嫌です」と言ったら、すごく怒られたのだとか。
「自分が勧めたくないと思う商品でも、社長ならやらなくてはいけない、それは自分には合わない。ITが苦手なのにITばかりだし、会社社長はしんどい」と感じるように。
自分の中に葛藤が生まれ、「私が本当にやりたいことはなんなんだろう?」と考えました。やはりそれは、ママサークルを立ち上げたときにしていた「主婦の悩みを解決すること」だと気づくことに。「自分がすごく寂しくて、自分みたいな主婦を集めて、やっとみんなが社会に自分の居場所ができたと喜んでくれた。やっぱり主婦の悩みを解決することがやりたい。根本に立ち返るとITの仕事は私じゃない」と思ったそう。
「主婦の悩みってなんだろう?」と、まわりのママたちに悩みを聞いてみたら、いろいろあっても最後は夫婦仲にたどり着くと気づきました。じつは、当時の三松さんも夫婦仲に悩んでいたのだとか。自分を含め、だれもが悩んでいる夫婦仲を改善することができないか?と考えるように。
そのときに、夫婦仲がいいか悪いかをはかるモノサシがないことに気づきます。まわりから仲がいいと言われていても、じつは仮面夫婦の場合があることもあり、「夫婦って見た目ほど仲が良くない」と、当時はすごく感じていたそう。
じゃあ、夫婦仲をセックスの回数で計ろう!と、そのモノサシを「セックスの頻度」としました。元々は夫婦仲の改善が目的でしたが、そこから「セックスレス」を意識し始めました。そして会社を譲り、主婦1,609名に調査をかけて『となりの寝室』という本を執筆。「あの本はセックスを取り扱う本だから、会社の社長をしていたら、できなかったと思います」と、三松さんは語ります。
誰かが喜んでくれる仕事をすることが大切
最後に、「これから仕事をしようとしているママたちへのメッセージはありますか?」との質問に、こう答えてくれました。
「自分のためというのも、もちろんありますが、誰かが喜んでくれることをする、そこをぶれない軸とするのが大切。誰かが「助かった!」「気分が上がった」と喜んでくれるような仕事につくと、すごくモチベーションがあがります。起業は特に、それをやって誰が喜ぶのか?が大事。そこは自分に問うた方がいいと思います」。
「孤独な子育てがさみしい」という自分の悩みからサークルを始め、やがて「ママの悩みを解決すること」を仕事にした三松さん。他者のために仕事をする姿勢の大切さと、自分の軸をぶらさないことがいかに重要であるかを教えてくれました。
執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 マミ
1976年生まれで小学生と大学生の母。更年期かな?という症状が見え始め、ライフスタイルを見直しているところです。元家政婦の経歴を活かし、サンキュ!STYLEにて家事に関する記事などを執筆中。
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構成/サンキュ!編集部
配信: サンキュ!
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