「夢の中だけで行ける温泉」

2024年12月1日、そんなタイトルと共に投稿されたちょっぴり不思議な〝体験談〟がX上で話題となっている。

投稿者は、「も～さんの隙あらば自分語り！」でライブドアの公式ブロガーとしても活動する、大阪府在住のweb漫画家・も～（＠mori2ta）さん。

も～さんには、発熱したときに見る夢の中でだけ行ける〝温泉〟がいくつかあるという。たとえば、軽めの熱のとき。も～さんはいろんなお風呂があり、人もたくさんいる商業施設のような温泉の夢を見る。

そこへ行くには電車に乗る必要があり、車窓から見える景色で「あぁあそこに向かっているのか」と大体わかるのだとか。乗り換えが難しく、時には辿り着けないこともあるらしい。

また、ノスタルジックな街並みが魅力的で、とても急な坂がある温泉街のような場所にも行ったことがあるそうだ。

そして、発熱のレベルが上がると、も～さんが訪れる温泉もまた、レベルアップする。

不思議なお湯

それは、山奥にぽつんとある。いつも少し霧がかっていて、向かう途中で赤い橋が見えるという。

その温泉で白っぽいお湯にゆっくり浸かると、目が覚める。すると、たいてい熱は下がって、快方に向かうのだとか。

なんとも不思議な夢であるが、生命の危機を感じるほど長く苦しい高熱が続いていたとき、も～さんは、さらに不思議な「続き」を見た。

いつものようにお湯に浸かっていたら、謎の存在から、謎の団子を渡されたのだ。

得体の知れないソレを食べてみると、味はまずい。なんだか、あの映画のアレみたいである。

しかも、その団子には驚くべき〝効能〟があった。

食べてなければ…

目覚めると、生命の危機を感じるほどだった高熱から、解放されていたのだ。

「あれを食べなければヤバかったな、とぼんやりと思った」

と、も～さんは作中で語っている。

ところで、も～さん自身もあの団子について、やっぱり〝アレ〟っぽいと思っていた。

映画『千と千尋の神隠し』で助けてもらった河の神が千にあげるお団子である。

でも、夢を見たのは映画ができる前のはずで……。

……お団子の件については、千と千尋の影響を受けていた可能性があるらしい。

夢の中でだけ行ける〝熱が下がる温泉〟、そして『千と千尋の神隠し』から23年という長い月日がいつの間にか経っていたこと――それらを踏まえて、も～さんはこうつぶやくのだった。

「人生って不思議ですね」

2日、Jタウンネット記者の取材に応じたも～さんによると、この〝夢〟の話は以前から不思議な体験として記憶にあり、いつか描こうと思っていたもの。今回ふと思い立ち、マンガにしてみたのだという。

そんなも～さんの体験には、X上では1万2000件を超える「いいね」（3日夕時点）のほか、

「小学生の頃、私も40℃近くの高熱が出ると、地獄みたいなところで、大きな鍋にグツグツ煮られる夢をみてました」
「私も夢でしか行けない場所があります。私はバスで温泉行って、その後なぜか登山してます」
「わたしも具合悪い時に夢で行ける温泉施設があり少しゾッとしました」
「見た後２日くらいしか覚えてられないけど、私も3ヵ所くらい夢でいく場所がある。最近見てないからそろそろかな」
「熱でうなされた時にだけ、段々畑みたいになっていて、1番下に背丈くらいの滝のあるレジャー温泉みたいなのに行く。眺めいいし、その夢のあとめっちゃ楽になる。不思議」

と多くのユーザーからも夢にまつわる体験談が寄せられている。どうやら夢の中でだけ行ける場所を持つ人は多く、また熱があるときに温泉に行くという人も多いようだ。

こうした反響を受け、も～さんは

「同じような体験をされたエピソードなどをお寄せいただき、たいへん興味深く拝見させていただきました！
黄泉の食べ物の逸話に関してのお話なども聞かせていただいてビックリしました！
夢は過去の記憶や寝ている時の状態なども大きく影響すると思うのですが、色んな方のお話を聞いていると、より一層不思議な気分になりました。
言葉だとうまく表すのが難しく感じる夢の話を形にしてもらえて嬉しい、とのお声をいただけてとても嬉しかったです。
ありがたく思いました！」

とコメントしている。

皆さんにも、夢の中だけで行ける場所はあるだろうか？　特定の条件下で決まって見る不思議な夢は？

是非、Jタウンネットにその時の体験談をきかせてほしい。

皆の夢を集めてみたら、不思議な共通点が見えてきたりして……？

大募集！　夢でしか行けない場所

そこでJタウンネットでは読者のみなさんにとっての「夢でしか行けない場所」での体験談を募集します。

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配信： Jタウンネット