子育ては不安と葛藤の連続。悩んだときに吐き出せる場所を作ってほしい【サヘル・ローズ インタビュー】

子育ては不安と葛藤の連続。悩んだときに吐き出せる場所を作ってほしい【サヘル・ローズ インタビュー】

子育ては不安と葛藤の連続。悩んだときに吐き出せる場所を作ってほしい

――子育てに毎日奮闘しているママ、パパにメッセージをお願いします。

サヘル 子育てを経験していない私が皆さんにアドバイスするのは少し無責任にも思えるのですが、1つ言えることは不安を抱えたり迷ったりするのは自然で決して恥ずかしくないということ。実際に、子育ては不安との葛藤の連続だと思います。

そしてもしその不安が1人で解決できないのならば、メンタルクリニックなど専門機関でケアすることが大切です。日本では精神科やメンタルクリニックというと間違った解釈をされてしまいがちですが、外国では決して特別なことではありませんよ。

子育てに悩んで心が落ち込んだり、やる気が出なかったりしたときに吐き出せる場所をぜひ作ってください。ストレスがたまることも、イライラすることも当たり前。でもそれをちゃんと吐き出すことを忘れないでくださいね。

お話・写真提供/サヘル・ローズさん 協力/童心社 取材・文/米谷美恵、たまひよONLINE編集部

強くてもろい。サヘル・ローズさんはまるでガラス細工のような人だなと話を聞きながら思いました。『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力』を読んで、彼女の笑顔の裏にあるさまざまなつらく厳しい体験を知りました。そして自分の弱さや苦しみと対峙する強さを感じました。この本を読んで、皆さんはどんなことを感じるでしょうか。

「 #たまひよ家族を考える 」では、すべての赤ちゃんや家族にとって、よりよい社会・環境となることを目指してさまざまな課題を取材し、発信していきます。

サヘル・ローズさん

PROFILE
1985年イラン生まれ。7歳までイランの孤児院で過ごし、8歳で養母フローラと来日。主演映画『冷たい床』で、イタリア・ミラノ国際映画祭にて最優秀主演女優賞を受賞。国内外問わず、個人で支援活動を続け、2020年にはアメリカで人権活動家賞を受賞する。著作に『言葉の花束 困難を乗り切るための“自分育て”』(講談社)などがある。2024年、初監督作品『花束』を公開。

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2024年12月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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