キャンプで楽しむ「たこ焼き」の作り方 事前仕込みがポイント!
【1】まずは下ごしらえ。キャンプ前日に行います。これは私のこだわりで、しなくてもよいのですが、分量よりさらに多めの水(蒸発する分を考慮し)で、昆布とだしパックから出汁を取ります。
水から煮だして沸騰後5分。これで濃いめの出汁が取れます。ここに粉や卵を入れると固まってしまうので、よく冷ましましょう。
※ なお市販の液体「白だし」は、塩分も多く含まれているので、出汁の代わりに使う場合は味見をしながら使いましょう。
【2】材料の★にある、たこ焼き粉、よく溶いた卵、牛乳、醤油、顆粒だしを入れて混ぜます。私の場合はハンドミキサーで一気に混ぜます。
ミキサーがない場合、固まってダマにならないように、最初によく卵を溶き、そこに粉を入れて軽く混ぜた後、出汁(水)を少しずつ入れながら混ぜるとよいです。
【3】よく混ぜ合わせたら、このタネを漏斗を使ってペットボトルに詰めておきます。この時、蒸発で水の量が必要以上に減っていないか、ペットボトルの容量と照らし合わせてチェックしておくと間違いがありません(減っている場合は水を足しておきましょう)。そのまま冷蔵庫に入れて一晩寝かせることで、粉っぽさが落ち着き、カリっと焼けます。
【4】ここからはキャンプ場での調理です。たこ焼きのタネはクーラーボックスに入れて冷やしながら運び、沈殿がないようによく振ってから使います。
【5】タコはぶつ切り。大きく切った方が美味しいです。友人のまこっちゃんによると、代用でこんにゃくを入れてもおいしいとのこと。
【6】[炎たこ]に火をつけ(中火)油を全面に塗っていきます。穴だけでなく、表面にも塗りましょう。この時、水平なところに炎たこを置くようにしましょう。そうしないと、たこ焼きを焼く際、タネが偏ってやりにくいです。
【7】炎たこの穴に、最初に天かすを入れます。天かす自体が熱せられることで油を出し、たこ焼きをカリっと仕上げてくれるからです。しかも、たこ焼きの焦げ付き防止にもなるので、最初に天かすを入れるのは重要なポイントです。
【8】次にタコを入れます。天かすがあるので、この順番で入れてもタコが焦げ付かず、たこ焼きの中心に来るわけです。こんにゃくがあればここで同じように入れます。
【9】タネを入れます。タネはペットボトルからそのまま注ぎ込めます。8分目ほど入れたら、紅ショウガ、ネギ、さらに天かすを入れ、ヒタヒタにします。
慌てずにやっても大丈夫ですよ。画像の手前のたこ焼きはフチの色が変わってきて、そろそろひっくり返すタイミングです。
【10】タネが固まってきたら、串で各たこ焼きを切り離します。切り離した「あまり」の部分は穴の中に串で押し込みますが、丸めていくことで自然と穴に収まっていくので、あまり厳密にやらなくてもOKです。
そうこうしているうちに、穴のフチに串を入れ、スッと隙間に串が入るようならそのたこ焼きはひっくり返ります(串はたこ焼きに刺しません)。
【11】隙間に挿した串で、スプーンですくうように裏返していきます。完全にひっくり返す必要はなく、丸く形を整えるのは、焼けたところから少しずつ回し、その際はみ出たところを穴に入れていけば簡単です。この辺、文字では伝えにくいので、感覚で慣れていってください。難しい場合、弱火に落としてじっくりやりましょう。
【12】焼き上がりです。慣れている人は火力強めで表面をサッと焼いて短時間で仕上げ、「中トロトロ」にするそうですが、どう作ってもおいしいのがたこ焼きの魅力。まずはきれいに焼くことを目指しましょう。
たこ焼きが完成! はじめは出汁の香りとうまみを楽しみ、お好みで味付けを
出来上がったたこ焼きは、舟に乗せます。
まずは何もつけずに食べてみてください。お店ではなかなかしない食べ方ですが、出汁がしっかり効いているたこ焼きは十分これで美味しいです。
スタンダードな食べ方は、たこ焼きソース、マヨネーズ、青のり、かつお節をかけて食べますが、出汁醤油やポン酢などいろいろと味付けは変えられます。
また、からしマヨネーズも合いますし、カレー塩などのスパイスもおススメです。
たこ焼きは冷めても食べられるので、材料は極力余らないように全部作ってしまいましょう。具が全部なくなっても、プレーンのたこ焼きでも結構食べられます。
舟をつかってつまようじで食べると、洗い物としては、炎たこの鉄板と串ぐらいしか出ません。この手軽さもたこ焼きの魅力です。
ご家族でもグループでも美味しいたこ焼きを楽しんでみてください。