連載も今回で500首目!どうもありがとうございました!|岡本雄矢

連載も今回で500首目!どうもありがとうございました!|岡本雄矢

このコーナーで世の中の #トホホ を拾い集めては披露して、ついに500首!

この連載から『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』という2作が生まれました。読んでくださったみなさん、どうもありがとうございました!

いったんここでこのコーナーを卒業して、次なるステップへと向かいます!乞うご期待!!

*   *   *

自分にも詠めるものからいつの日か自分だけしか詠めないものに

 

 

この短歌は四年ほど前に、短歌を本格的に作りはじめた頃に詠んだ短歌です。

その頃自分が作っていた短歌のほとんどが、誰かの真似だったり、どこかで聞いたことのある発想でした。

そういうのではなく、いつか自分だけにしか詠めない短歌を作れたらいいな。

そんな思いで詠んだ短歌です。

 

それからしばらくして、こんな短歌を詠みました。

 

初合コンで言われた第一印象は「実家の麦茶まずそう」でした

 

「実家の麦茶まずそう」と言われたことがあるのは、きっと僕だけでしょう。

また少しして、こんな短歌を詠みました。

 

歯磨きのリズムキモいと言われてる同棲3日目の夜のこと

 

「歯磨きのリズムがキモい」と言われたことがある人は、きっと他にはいないでしょう。

最近、こんな短歌を詠みました。

 

「悪いけど捨てといて」って渡されたゲロ袋 初対面の人の

 

初対面の人にゲロ袋をもらって、それを短歌にした人はおそらく他にはいないでしょう。

 

四年前の僕に僕は言ってやります。

すぐに、自分だけのもの詠めるようになるよって。

でもそれ全部トホホだよって。

この連載も、今回で500回目。

短歌の数でいうと500首です。

500回トホホを呟いてきました。

誰の記憶にも残らないような小さなトホホを、みなさんに晒してきました。

今後も自分にしか詠めない短歌、自分にしか書けないエッセイを書き続けれるように精進します。

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