【管理栄養士監修】春菊嫌いさん必見! あのニオイは体にいい!?|食べやすいレシピやおいしい春菊の選び方・保存方法も


みなさんは春菊が好きですか? 独特な風味があるため、好き嫌いが分かれる野菜でもありますよね。

筆者は鍋には春菊が欠かせないほどの春菊好きです。しかし筆者の父が大の春菊嫌いのため、実は1人暮らしをするまで春菊を食べたことがありませんでした。

そんな春菊には「食べてみようかな」と思える、体にうれしい栄養素がたっぷり詰まっています。

あの匂いの成分の効果や新鮮な春菊の選び方など、ためになる豆知識もご紹介します。

春菊って?

春菊といえば冬の鍋のイメージですが、「春の菊」と書くのは不思議ですよね。

ここでは春菊という野菜について少し掘り下げてみます。

春菊とは?

春菊はキク科の野菜です。11月から3月ごろに旬を迎えます。

「春菊」という名前は春に黄色い花を咲かせることが由来となっているそうですよ。

鍋に入れるイメージが強いですが、葉の柔らかい部分はサラダとして生食するのもおすすめです。

あの匂いは何?

春菊の好き嫌いが分かれる原因といっても過言ではないあの匂いは、α-ピネンやぺリルアルデヒドという成分によるもの。

胃腸の調子を整えてくれるので、消化促進効果が期待できます。

年末年始はつい食べすぎてしまいがちなので、春菊を食べて胃腸を休ませてあげるのもいいですね。

おいしい春菊の選び方

春菊は茎が太過ぎず、鮮やかで青々としているものを選びましょう。

買ったあとは一般的な葉物野菜と同じように立てて保存します。

湿らせた新聞紙もしくはキッチンペーパーなどに包み、さらにポリ袋にいれると新鮮さを保つことができますよ。

春菊の栄養は?

春菊の独特な匂いや味が苦手……という方も多いのではないでしょうか。

実は栄養が豊富な野菜、春菊。苦手な方でも少し興味を持てるような、春菊に含まれる素晴らしい効果が期待できる栄養素をご紹介します。

βカロテン

春菊にはβカロテンという栄養素が含まれており、お肌を健康に保つ働きがあることが知られています。また、アンチエイジングの強い味方であり、免疫力アップ効果や抗酸化作用が期待できるんです。

βカロテンは油に溶ける性質があるため、油と一緒に調理すると効率よく摂取することができますよ。

カリウム

カリウムは余分なナトリウムを排出するので、とりすぎた塩分を調節し、むくみを解消してくれる働きがあります。

水に溶けやすい性質のため、スープや鍋など汁ごといただける料理にするのがおすすめです。鍋の具材に春菊を入れることは理にかなっていますね。

カリウムが不足してしまうとだるさを感じたり、食欲不振、精神障害や不整脈を引き起こしたりする原因となります。

一般的に、体内でカリウムが過剰になることはほとんどありません。

しかし、腎機能障害がある方や医師にカリウム制限を受けている方は、春菊に限らずカリウムの多い野菜や果物を食べるときには注意が必要です。

ビタミンK

ビタミンKは主に2つの働きがあります。

1つめは、血液を固める働きです。「止血のビタミン」とも呼ばれ、出血時に血液凝固を助けるのに不可欠ですが、普段は血液凝固を抑える働きがあり、両面のバランスを取りながら関与しています。

2つめは骨の健康を保つ働きです。ビタミンKはカルシウムが骨に沈着するのを助ける働きがあります。とくにカルシウムと一緒に摂るとその効果はさらに高まります。

カルシウム

牛乳のイメージが強いカルシウムですが、実は春菊にも含まれているんですよ。

とくに女性は男性よりも骨粗相症になりやすいため、意識して摂りたい栄養素です。

野菜に含まれるカルシウムの吸収率は低いですが、ビタミンDと一緒に摂ることで吸収率をアップさせることができます。

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