●家計簿の目的は貯金ではなく把握
「家計簿の目的は、貯金ではなく把握」と語るづんさん。
「方眼のルーズリーフ、ペン、電卓、定規さえあれば誰でもすぐに始められます。枠取りから自分で決める自由なオリジナルの家計簿を作れば、きっと続くはずです」(づんさん 以下同)
【づんさんが語る!家計簿をつけるコツ】
1.日々の支出を1カ月書いていく
「もっとも重要な作業。レシートを貼らず(かさばり印字が薄くなるため)、店名を含めて書き写します。書いているうちにA店よりB店の方が10円安いなどの情報もわかってきます」
2.記入する時は税込の金額を書く
「税率計算の機能がついた電卓を使うと便利です」
3.上書き合計していく
「自分がその月にいくら使ったのかを、常に頭のなかにいれておくことができます」
4.誰の買い物なのかを書く
「わが家は5人家族。家族みんなが平等に満足感が得られるように、誰のために使ったのかを記します」
5.固定費(光熱費や保険など、毎月必ず支払うもの)をあげていく
「貯金の積み立てや子どもの習い事もこのなかに入れましょう」
家計簿を無理なく続けるには、以下の3箇条が大切だと語る。
1.ストレスがない
2.面倒がない
3.イライラしない
●いずれは子どもにも家計簿を共有したい
何より、“家計簿への気持ちをポジティブにすることが大切”だという。ひと通り家計簿をつける習慣がついたママにさらにおすすめしたいのが、ファミリーダイアリーだ。
「生命保険のプランナーさんとお話した時、パソコンでわが家の未来予想図を出して頂いたことがあって、これはいいな~と思いました。主人の定年に合わせて家族の年表を作っていき、その年ごとにかかる大きなお金を書き込んでいくのですが、いずれ成長したら、子どもたちにも共有したいですね。子どもたちには年齢に合わせたお金の話をして、未来を想像しながら、お金の大切さを学んでほしいなと思います。入学金や制服代など、年代ごとにどれくらいのお金が必要か…一目でわかりますし、あらかじめ知っておくことで対応する自信もつきます。家計簿と同じで、把握しておくことで将来への不安が消えるわけです」
「育児に仕事に忙しくて、家計簿をつける時間がない」と嘆くママもいるだろう。だがづんさんは、「そんなママにこそ、ぜひ家計簿をつけてほしい」とメッセージを送る。
「夕飯の準備をしている間の5分、子どもがお昼寝をしている間の30分、もしくは、スマホやテレビの時間を多くとりがちなので、その時間を少し減らして家計簿に当ててみてはいかがでしょうか。思い立ったらすぐに記録してほしいなと思います」
将来の蓄えに不安を抱えているママ、満足がいくお金の使い方にシフトチェンジしたいと思っているママは、づんさんの家計簿を参考にしながら、ストレスをためない、自分流の家計簿作りに挑戦してみてはいかが?
(取材・文/蓮池由美子)