タレント・熊田曜子。完璧なママに!と意気込みすぎた長女の育児。3人の娘のママの素顔とグラビアの仕事との葛藤も

タレント・熊田曜子。完璧なママに!と意気込みすぎた長女の育児。3人の娘のママの素顔とグラビアの仕事との葛藤も

妊娠や結婚が難しいと言われていたグラビアの世界。強行突破すべく授かり婚で結婚!

――妊活はしていましたか?

熊田 グラビアという仕事は、疑似恋愛をしてもらうようなものだと思うんです。その相手が妊娠や結婚となると、ファンが離れてしまうということもあって、妊娠や結婚はダメだ・・・みたいなところがありました。でも、どうしても結婚したくて、こうなったら「授かり婚で行こう!」と思ったんです。

それで、母にも、そして当時は彼氏だった元夫にも、「授かり婚でいいですか?」という感じでお願いしたんです(笑)。そうやって強行突破しないとなかなか難しいと思いましたし、私は35歳までに3人子どもが欲しいと考えていて・・・。そのとき29歳だったんですが、逆算すると、今授かって結婚しないと間に合わない!とわかって。そこから、授かってもいいかなという気持ちで過ごして、半年ちょっとかかりましたが自然に妊娠することができました。

2人目以降の妊活は、子育てをしながら授かれるように、自分の体調も万全にしないといけないというのも大変でしたね。あとは、パパが家に帰ってくるのが遅いことも多く、スケジュールを合わせるのも大変だったので、排卵のタイミングなどをあらかじめ伝えるように工夫していました。

実は、2人目を授かる前に、流産を経験したこともあるんです。そのときに、いかに、おなかの中で元気に育ってくれることが奇跡なのかを痛感しました。

長女出産後は夜中に孤独を感じることも。同じ月齢の子をもつママたちに励まされた!

――3人の出産はどうでしたか?

熊田 長女のときは、24時間かかって、とにかくこんなに長くて大変なものなんだと思いました。ヘロヘロでしたけど、赤ちゃんのほうが頑張っているんだと思うようにして、ここでくじけちゃダメだと思って必死に耐えていました。

二女のときは、実はママ向けの雑誌の出産密着取材があったんです。陣痛が始まったら、まずは出版社に電話をするという感じでした。編集の方とライターさんと連絡を取り合って、「今、○分間隔なので、あと2時間は大丈夫だと思いますけど、取りあえず病院に行ってきます!」などと伝えたりしていましたね。

出産の最中も、隣で「パシャ、パシャ」と写真を撮られていて、なかなかできない体験でした。私も2人目で少し冷静だったので、「ちょっとぐったりしていますけど、パワーためているだけなので、大丈夫ですよ」などと言う余裕もありましたね。

上の2人は自然分娩でしたが、三女は初めて和痛分娩を選びました。前の2人に比べて、本当に出産がスムーズだったので、これなら次の出産もいける!なんて思いましたが、子育てをするのがもう大変ですね。

――子育てをする中、孤独を感じてしまうことはありましたか?

熊田 すごくありました。とくに長女のときは、社会から切り離されてしまった感じがしました。夜中にずっと起きていると、本当に独りぼっちな気がして・・・。そのときにすごく助けられたのが、同じ時期に出産をしたギャル曽根さんのブログです。

ギャル曽根さんが、子育ての様子をこまかく書いていたんです。長女を出産したのは2012年なので、InstagramやXのようなSNSはほとんどなくて、ブログが主流だったんですね。ギャル曽根さんのブログに「昨日は夜中、何回起きた」とあると、「わかる〜!」「うちも同じぐらいだ」などと安心した記憶があります。

「たまひよ」さんの雑誌も毎月買っていたんですが、自分の子と同じ月齢の赤ちゃんの、1日のスケジュールというページが大好きで。あれは、すごく照らし合わせていましたね。

私があまりにも育児に対して、「こうじゃなきゃダメ!」と頭でっかちになっていて、それを見た元夫に、「ちゃんと大きく育っているから、大丈夫だよ」と言われました。私が真面目に全部を記録しようとしていたので、「ちょっと頑張りすぎじゃない?」と言ってくれたんじゃないかなと思いますね。でもそのときも、「この子を守れるのは私だけなんだから!」と当たってしまったり。たぶん、ホルモンバランスが乱れていたんだと思いますね。

お話・写真提供/熊田曜子さん 取材・文/内田あり(都恋堂)、たまひよONLINE編集部

初めての育児ということで、当時は頭でっかちになっていたという熊田さん。それは、二女・三女と3人の子育てをする中で、少しずつ肩の力が抜けていったようです。長女の心のケアを大切にするために始めた長女優先のルール、今では姉妹で支え合いながら育っていくためにひと役買っているようです。
次回は、シングルマザーとしての生き方や、体型の管理について聞きます。

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