特別な素養や資質は必要ないけれど「Webライター」になってから成果を出せる人とは / foly / PIXTA(ピクスタ)
みなさんは今の働き方に余裕がありますか? 多くの人が「もう少しゆとりがほしい」と思っているのではないでしょうか。
現在Webライターとして活躍中のゆらりさんは、体力がないうえに刺激に敏感な気質を持つことから、普通に会社員として働くことすらしんどいと思っていたそう。でも、会社員を辞め独立した今は、自分の無理のないペースで働くことが実現できています。昔の自分と同じような悩みを抱えている人に「こんな働き方があるんだよ」と伝えたい、そんな気持ちで発信しているゆらりさんに、Webライターになる前に準備したいことをお聞きしました。
※本記事はゆらり著の書籍『ゆるゆる稼げる Webライティングのお仕事 はじめかたBOOK』から一部抜粋・編集しました。
Webライターに向いているのはこんな人
Webライターを名乗るだけなら簡単ですが、仕事としてつづけるためには向き不向きを知ることも大事です。必要な適性を紹介しますので、チェックリストだと思って読んでみてください。それでは、Webライターに向いている人をご紹介します。箇条書きにすると、次の通りです。
●文章を書くのが苦ではない人
●日本語の基礎がわかる人
●自分で調べて知識をつけられる人
●まじめに取り組める人
●相手に配慮できる人
●長期視点でコツコツ取り組める人
●新しいことにチャレンジできる人
このように、Webライターになるために特別な素養や資質は必要ありません。基本のスキルをコツコツと習得して、仕事をするうえでのマナーをおさえれば大丈夫です。
これらの条件に当てはまるものが多ければ、Webライターになってから成果を出せる可能性が高いでしょう。当てはまるものが少なくても、少しずつ勉強したりマインドセットを変えたりしていけば問題ありません。「文章を書くのが苦ではない人」「日本語の基礎がわかる人」について詳しく見ていきましょう。
■文章を書くのが苦ではない人
文章を書くのが苦ではない人は、Webライターに向いています。ライターの仕事は基本的に「書く作業」がメインだからです。これまで1500本以上の記事を執筆・チェックしたわたしの経験上、1記事あたりの文字数は少ない場合だと3000字程度。多いと1万文字以上に及びます。
執筆以外の事務作業やお客さんとのミーティング、メールのやり取りなどもありますが、メインはとにかく執筆です。1日の大半は誰とも話さず、パソコンと向き合ってキーボードをたたきつづけます。
そのため、文章の執筆に苦手意識や抵抗感があると、Webライターの仕事は苦痛になるかもしれません。とはいえ、「文章が苦手な人は絶対にWebライターの仕事ができない」とも限りません。継続すれば「文章を書くバイタリティ」は養えるからです。
文章を書くのが苦ではない人 / (C)ゆらり/技術評論社
もし「Webライターに興味がある。でも文章の執筆が苦手かも……」と思った方は、まずは日々の気づきや学びをSNSでアウトプットしてみましょう。特に、短文を投稿できるX(旧Twitter)や、日記のように使えるnote なら使いやすいと思います。積極的に発信をつづければ執筆に慣れますし、楽しさも感じられるはずです。
「わたしは文章を書くのは苦手ではないけど、好きでもない。それでもWebライターにはなれるの?」このように思った方もいらっしゃると思います。結論からいうと問題ありません。好きに越したことはありませんが、「苦ではない」と思えるなら継続できるからです。
わたしの経験上、好きだと思わなくても、得意と言い切れなくても、「苦ではない」という感覚があれば仕事にできます。文章を書くことが苦でなければ、Webライターにはなれるので安心してください。
■日本語の基礎がわかる人
日本語の基礎がわかる人も、Webライターには向いています。文章を正しく、わかりやすく伝えるためには言語構造を知っておかないといけないからです。難しい知識は必要なく、国語の授業で習うような基本が頭に入っていればOK。
たとえば、主語と述語、修飾語と被修飾語、助詞や接続後の使い方などがわかれば、おかしな文章を書くのを防げます。これらが抜けた状態だと、要点がまとまらず、何を伝えたいのかわからない記事になる可能性が高いので、Webライターになる前に勉強しておきましょう。
「国語の知識なんてない」「もう忘れてしまった」「どちらかというと苦手だった……」と思った方も、心配しないでください。今までずっと日本語を話して生きてきたのですから、あとは正しい使い方をおさらいするだけです。
日本語の基礎を学べる本はたくさんあります。わたしは『文章力の基本』(阿部紘久著)、『新しい文章力の教室』(唐木元著)などの本を読んで基礎を復習しました。文章力にまつわる本には、日本語の正しい使い方や具体的な文例が詳しく書いてあるので初心者の方にもおすすめです。
プロフィール
ゆらり
1992年生まれ。大学卒業後にIT企業に入社し5年ほど勤務するも、HSP気質を持つことから心身のケアがうまくできず適応障害になる。会社員の働き方に限界を感じ、その後Webライターとして独立。現在は、出版社やWeb制作会社から業務委託という形で、Webコンテンツ制作、オンライン講師業などを請け負っている。2021年に出版した電子書籍『1年以内に月20 万円を達成する! マイペースにゆるく頑張りたい人向けの、Webライターとして稼ぐロードマップ』はAmazonのベストセラー入りを2年以上継続。未経験から独立した経験をもとに、ライターの仕事やフリーランスの働き方にまつわる発信活動もしている。
配信: レタスクラブ
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