直前にバスボートが故障!レンタル和船でトーナメント参戦記【琵琶湖】

直前にバスボートが故障!レンタル和船でトーナメント参戦記【琵琶湖】

恐れていた最悪の事態に・・・大会どころではない!?

そして、プラ2日目の木曜日のことだった。

朝、大洋君を乗せたレ・ザミ3世号(語り部のバスボート)をランチングし、徐々に沖へと出ながらトリム(船外機の角度)を下げていくと・・・ゴロゴロゴロゴロと船体に振動が響いた。いつもはこんな音しなかったよな…と、不安になり、マリーナの隣でメカニック業を営んでいるYOUボートサービスの荒木さんに電話をしてみた。

荒木「それは・・・十中八九、ロワケースのギアが破損してますね。そのまま走ると漂流する可能性が高いです」

ガーン!・・・ついに、というか早くも、恐れていたことが起こってしまった。ボートを買ってからまだ5~6回くらいしか乗ってないのに、船外機が壊れてしまったのだ(ちなみに、ヤマハのHPDIシリーズ2の250馬力)。

荒木さんによると、ロワケースを新品か中古品を探して交換すれば問題なく使えるが、いずれにせよそれなりの修理代が掛かってしまう。それなら中古の4スト船外機に載せ替えた方が妥当な選択なのでは・・・ということ。

なんにしても、「琵琶湖オープン」にレ・ザミ3世号で出場するのは不可能な状況になってしまった。

しかし、そんなことで釣りを諦めるような語り部ではない。大会には長年お世話になってきたレンタルボートひさの屋の和船で出ることにした。ボートの性能の違いが戦力の決定的な差ではないことを教えて・・・やれるのだろうか!?

レ・ザミ3世号のギアオイルをチェックしてみると・・・ロワケースに水が入ったのだろう、完全に乳化していた。ギアが破損している可能性が非常に高く・・・もはやこれまで・・・である。 ©望月俊典

慣れ親しんだひさの屋船で参戦!

「琵琶湖オープン」当日。約5ヶ月ぶりにひさの屋船で琵琶湖に浮かんだ。なんだ、この感覚は。バスボートを所有しているという「夢」からハッと覚めたような感覚と、同時に、実家に帰ったかのようなしっくりとくる感じ。これは・・・実になじむぞ。

しかし、高性能魚探やスポットロックのできるGPS付きエレキをバスボートから移植する余裕はさすがになく・・・この日はノー魚探、ノーGPSエレキというクラシックなスタイルで挑むことにした。

なので、沖の沈みモノを狙う釣りは一切やめて、目に見えるウィードなどを巻きまくって一発デカいバスを釣ろうという作戦である。晩秋のシャローはムラがあるものの、ロクマル級のビッグバスの可能性も秘めているのだ。

朝7時30分、アサヒマリーナからスタート!

ひさの屋船をフルスロットル!うなれ、トーハツ、20馬力!

大馬力のバスボートにどんどん抜かれていくが・・・ピンスポット狙いではないので、全然OKだ。

着いたのは北湖東岸の水深3mくらいのフラット。ウィードパッチの周辺にてスピナーベイトのBカスタムやウォーイーグルを巻きまくる。ちょっと水がクリアなところは、グラスピースも巻いた。

して、巻き続けること4時間。一切、なんの反応もない。これはダメだな・・・と諦め、魚探がなくても山立てで位置がわかる沈みモノを狙うことにした。

スタート直前のひさの屋船。魚探はなし、パワーポールの代わり(?)に竹の棒が搭載されている。遊漁船登録滋賀 180 号。 ©望月俊典

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