「尿が泡立つ」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「尿が泡立つ」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
尿が泡立つのは病気ですか?
久高 将太 医師
多くの場合は病気ではありません。尿の勢いにより発生する泡を気にかける方も多くいらっしゃいます。尿の勢いが原因でない場合においても、最も頻度が高い原因は水分不足です。しかし、泡立ちが連日続く場合、体の浮腫みを伴う場合、肉眼的血尿(赤い尿)を伴う場合、排尿時の違和感や残尿感がある場合は医療機関への受診をお勧めします。
どの程度尿が泡立つと病院に行ったほうがいいですか?
久高 将太 医師
泡立った尿を1分間眺めてみてください。泡が消えない場合、尿中に蛋白や糖が含まれている可能性を否定できません。速やかに泡が消える場合は、単に排尿時の勢いで泡立っている可能性があります。
特に注意すべき尿の泡立ちはありますか?
久高 将太 医師
尿が白く濁っている場合は尿路の感染症である可能性があります。尿路の感染症は、排尿痛や違和感、残尿感を伴うこともあります。発熱を伴う場合は早急な治療が必要な場合もあるため、速やかに泌尿器科や内科を受診しましょう。足や全身の浮腫、肉眼的血尿(真っ赤な尿)がみられる場合は腎臓病の可能性がありますので、早急に内科、特に腎臓内科への受診を検討してください。臭いを確認すると良い場合もあります。尿に糖が含まれている場合は甘い臭いがするかもしれません。糖尿病の可能性があるので、内科や糖尿病内科への受診をお勧めします。
まとめ
尿の泡立ちは多くの場合心配いりません。
物理的な泡立ち、水分不足、問題のない一過性の蛋白尿が原因であることがほとんどです。
ですが、長時間尿が泡立つ状態が毎日、特に朝一番尿でみられるとき、もしくは真っ赤な尿や足のむくみを伴うときには注意が必要です。
ご心配であれば悩まずお近くの医療機関で相談してみてください。
配信: Medical DOC