元ホス狂、元トー横の23歳女性「強欲のモメたん」が詩集・写真集を出版 「歌舞伎町の経験生きた」

元ホス狂、元トー横の23歳女性「強欲のモメたん」が詩集・写真集を出版 「歌舞伎町の経験生きた」

●モメの名前は「飼い猫モグとメメの頭文字」

モメたんの言葉は、彼らと一緒に過ごしてきただけに説得力がある。

少し年上のお姉さんだったモメたんは、トー横キッズたちが起こすトラブル収拾に尽力した。「自分に重なるところもあるし、見捨てられないと思って、彼らが困っていたら助けてあげていました。しかし、彼らとは人生経験の違いもあるし、数カ月が経つと足が遠のくようになりました」。

モメたんは、自身の思考や感情を「文字に書き出し文章にすると整理できる」とする。そのためAとの失恋を乗り越えようと、昨年からXに心情を吐露する文章を投稿するようになった。

それらが、今回の詩集・出版のプロデュース役となる井川楊枝さんの目にとまる。井川さんは「文章が独特で、描く絵も魅力的。ビジュアルも映えることから、歌舞伎町発のアーティストになれる魅力がある」と考え、モメたんの作品を手掛けることにした。

モメたんの入院などで延び延びとなっていたが、今夏に撮影などを実施。11月末の発売にこぎつけた。

彼女のモメの名前は、かつての飼い猫モグとメメの頭文字から取った。そのうえに「強欲」の漢字二文字を付けたのは、自分の内面を見つめたからだ。

「ODをやめられず、ホストとの恋愛に執着した私は人一倍、欲が強いのだと感じています。それならば、隠さずに思い切って名乗ってしまえと付けました」

モメたんは、今後も文章や絵などでの発信を続けていくつもりだ。そして「歌舞伎町にいる子どもたちに届き、共感して、彼らが諦めずに生きることにつながってほしい」とも加えた。

何かを創作するときには、作者の中に生み出す大きなエネルギーが必要となる。モメたんが抱える強欲のエネルギーは、創作へ望むような形で転生できるに違いない。

関連記事:

配信元

弁護士ドットコム
弁護士ドットコム
「専門家を、もっと身近に」を掲げる弁護士ドットコムのニュースメディア。時事的な問題の報道のほか、男女トラブル、離婚、仕事、暮らしのトラブルについてわかりやすい弁護士による解説を掲載しています。
「専門家を、もっと身近に」を掲げる弁護士ドットコムのニュースメディア。時事的な問題の報道のほか、男女トラブル、離婚、仕事、暮らしのトラブルについてわかりやすい弁護士による解説を掲載しています。