トー横キッズが見た能登半島「僕たちと似ている部分がある」 居場所を失った被災者に自らを重ね

トー横キッズが見た能登半島「僕たちと似ている部分がある」 居場所を失った被災者に自らを重ね

●被災した高齢男性が元気に

この大学生の男性はこれまで東京で生まれ育ち、大きな災害を直接体験したことがない。それだけに、能登半島で家や道路が崩れ落ちたままになっている光景を目の当たりにした時、「衝撃的すぎて逆にリアルなものと思えなかった」。

山間地の集落を訪れた際、そこに住む高齢の男性が「私は死ぬ準備をしている」という話をしてきた。トー横キッズたちがじっくり話を聞いていると、最後には「もう一回頑張ってみようか」と元気な様子になったという。

天野さんはその場面を振り返り、「一人暮らしの高齢者は若者と話す機会がないので、うれしいんだと思う。トー横キッズたちが逆にあちらを元気付けられた感じがして、思っていた以上によい経験になった」と話す。

●「復興は全然進んでいない」

冒頭の大学生の男性は「ボランティアといっても活動は住民との交流が多く、楽しむことがメインだったので行ってよかった。楽しさを通じて能登半島の現状、被災地の状況を知ることができた」と語る。

天野さんは「能登半島の復興は全然進んでいない。今回の経験が、これからどこかで災害が起きた時にトー横キッズたちが『ボランティアをしよう』と思うきっかけになってほしい」と話している。

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「専門家を、もっと身近に」を掲げる弁護士ドットコムのニュースメディア。時事的な問題の報道のほか、男女トラブル、離婚、仕事、暮らしのトラブルについてわかりやすい弁護士による解説を掲載しています。
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