高血圧の予防法
減塩
高血圧を改善する、代表的な食事療法は「減塩」です。1日あたり6g以下が目標です。
なぜ減塩が血圧を下げるのでしょうか。塩辛い食べ物を食べると喉が渇くことは、誰でも経験したことがあるはずです。
血液中のナトリウム濃度が上がると、濃度を下げるために脳の中枢神経が水分を摂取するよう働きかけます。水分を摂ると血液量が増え、血圧が上がります。
これらの病態を防ぎ、血液量を適正に保つためには、減塩が効果的です。
適正体重までのダイエット
日本肥満学会のガイドラインでは、体重を1kg減らすと、収縮期血圧(最高血圧)が約1.0mmHg下がるとされています。
たとえ肥満でなくてもウエストが太くなる、体重が増え続けるのは高血圧リスクを上げます。食べ過ぎ、飲みすぎは控え、野菜を増やす食生活を意識しましょう。
適度な有酸素運動
高血圧の原因になる肥満を改善するには、適度な有酸素運動が効果的です。1日30分(または1回10分を複数回)の、軽く汗をかく程度の運動を始めましょう。
速足でウォーキング、水中ウォーキング、サイクリング、室内運動など、自分に合う運動を続けましょう。理想は毎日ですが、週に3~4日でも効果はあります。
低血圧の予防法
低血圧予防は日常生活の改善が何より大切です。予防法は1つだけ実践するよりも、日常全般すべてを改善したほうが効果は高まります。
バランスの良い食事と、適度な水分補給
血中にある程度水分がなければ、血圧が下がります。のどが渇いていなくても、定期的に水を飲みましょう。
特に女性は月経で血を失い、貧血になりやすくなります。食事はたんぱく質、鉄分、ビタミンなどを多めに摂取しましょう。
適度な有酸素運動と睡眠を
低血圧の人は、筋肉量が少ないことが多いです。筋肉量を増やし、体力をつけることで低血圧に伴う症状が軽減することもあります。有酸素運動を継続して行うことは、低血圧の人にはお勧めです。
また、十分な睡眠をとり、体調を整えることも低血圧の予防に有効です。
ストレス解消を心がける
低血圧の原因になる自律神経調節障害は、ストレスで悪化します。できるだけ自分を労り、ストレスを解消させましょう。
適度な運動と睡眠も、ストレス軽減に役立ちます。
配信: Medical DOC