他の〝家系再現系〟とは一線画すまろやかさ セブン「六角家」カップ麺は既存イメージ覆す良品

他の〝家系再現系〟とは一線画すまろやかさ セブン「六角家」カップ麺は既存イメージ覆す良品

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第百四十七回 セブンプレミアム「銘店紀行 横浜ラーメン六角家 豚骨醤油」

文・写真:オサーン


カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第百四十七回目となる今回は、セブンプレミアムの「銘店紀行 横浜ラーメン六角家 豚骨醤油」を紹介します。

かつて横浜家系ラーメンの御三家のひとつに数えられ、家系ラーメンの全国的なブームの礎を築いた「六角家」。そのカップ麺が復活しました。

家系ラーメンと再現系カップ麺

現在、「横浜家系ラーメン」はラーメン業界の大潮流のひとつとして君臨しています。

中でも家系ラーメン発祥の「吉村家」やその直系店はいずれも大人気店。カップ麺としては「吉村家」「環2家」「杉田家」が販売されています。

ローソン限定の「吉村家」や東洋水産の「環2家」のカップ麺は、実際のお店の味さながらのキレの鋭い醤油の味や香りによって、お店のスープの特徴であるご飯が欲しくなる味が忠実に再現されています。

また、名店再現系ではありませんが、ヤマダイや日清食品からは、横浜家系ラーメンの味を再現したカップ麺が以前から出ており、特にヤマダイの「凄麺 横浜とんこつ家」は、何代もリニューアルを重ねられた歴史のあるカップ麺です。

さて、今回カップ麺で発売された「六角家」は、「吉村家」から独立し、「吉村家」や「本牧家」とともに横浜家系ラーメン御三家に数えられた名店。

1994年には新横浜「ラーメン博物館」が開業の際に出店し、家系ラーメンの知名度を全国区に押し上げ、ブームの礎を築いたお店として知られています。

セブンプレミアムの「六角家」カップ麺復活

横浜・六角橋の本店は創業者の体調不調等により2017年に閉店。他のお店も相次いで閉店し、戸塚店を残すのみとなっていましたが、2024年に創業者の意志を継いだお弟子さんのひとりが「ラーメン博物館」にて「六角家1994+」としてお店を復活させました。

セブンプレミアムの「銘店紀行 六角家」も以前にも売られていたもので、今回「ラー博」のお店と同じように復活。

ファンの多い店だったので、実店舗もカップ麺も復活を待望していた人が多いのではないでしょうか。

しかし先述の通り、家系ラーメンにはすでに複数の再現カップ麺が存在しています。果たして今回の商品はそれらとどのように差別化しているのでしょうか。

別添袋は「後入れ特製オイル」のひとつ。麺やスープ粉末、そしてかやく類はカップにあらかじめ入っていました。

他の家系ラーメンの名店再現系カップ麺の多くはどんぶり型カップですが、今回の「六角家」はタテ型。

どんぶり型に比べるとあまり本格感はありませんが、それでも麺はタテ型カップには珍しくノンフライ麺が用いられていて本格的です。

そして価格は税別248円で、他の家系カップ麺より安価な設定となっています。

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