「ヒートショックの後遺症」についてよくある質問
ここまでヒートショックの後遺症について紹介しました。ここでは「ヒートショックの後遺症」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
ヒートショックを発症すると脳にどんな影響が考えられますか?
大沼 善正 医師
寒い場所から暖かい場所に移動すると、血管が拡張します。とくに冬場の寒い脱衣所から急に暖かい浴室に入ると、血管が拡張し、血圧が低下します。そのため脳に行く血流が少なくなり、めまい、ふらつき、失神を起こすことが考えられます。また、外気温に近いような寒いトイレなどでいきむと、急に血圧が上昇し、脳出血などを起こす可能性があります。
編集部まとめ
冬になると脱衣所や浴室と、風呂のお湯の温度との差が激しくなります。とくに動脈硬化があるような方、ご高齢の方は、血圧の調整が難しく、寒暖差による血圧の変動が大きくなります。ヒートショックにより、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、大動脈解離などの重大な病気を引き起こす可能性があります。食後すぐや飲酒後の入浴は控え、ヒーターなどで寒暖差を少なくし、こまめな水分補給を心がけましょう。
「ヒートショック」と関連する病気
「ヒートショック」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
循環器科の病気心筋梗塞狭心症大動脈解離
脳神経外科の病気脳梗塞脳出血くも膜下出血
急激な温度変化によって発症する病気なので、冬季の浴室や脱衣所などでは注意しましょう。
「ヒートショック」と関連する症状
「ヒートショック」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状めまい
ふらつき
失神
胸痛
これらの症状が続く場合には早めに病院を受診するようにしてください。
参考文献
交通事故死の約 2 倍?!冬の入浴中の事故に要注意!(政府広報オンライン)
年末年始に増加する高齢者の事故に注意しましょう!(消費者庁)
配信: Medical DOC
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