12月8日日曜日。
時折ぱらつく雨の中、音を立てて近づいてくるクリスマス、そして年末のパーティーの準備のため、たくさんの人が街に繰り出していました。
普段日曜は休みの店もいくつか臨時営業しています。
そんな休日の午後、ブルゴーニュのディジョン市にエンジンの爆音が響いてきました。
どうやら社会の改善を求める類のデモ行進ではないようです。
なんとサンタの格好をしてオートバイを運転する人たちで道が埋め尽くされているではありませんか。
実はこのサンタのバイカーたちは皆一つずつクリスマスのプレゼントを携えているのです。
プレゼントの目的地はブルゴーニュ・フランシュ・コンテ 地方の病院でこの12月を過ごす子供たち。
バイカーたちは 隣町のFixin(フィサン)を出発しディジョン市までパレードをすることで、見物人たちに今回10回目となるクリスマスプレゼントのチャリティーイベントをアピールし、子供たちへのプレゼントも募りました。
2024年にこのチャリティーイベントに繰り出したバイカーは延べ650人(地元紙調べ)。
そしてこのチャリティーイベントで850のクリスマスプレゼントが集まったそうです。
彼らがパレード終着地のディジョンで景気よくエンジンをふかしたので、一時は道路上がうっすら青く煙るほどになったのはともかく、こんな楽しくて珍しいパレードを見て来年は自分もバイクか、もしくはプレゼント提供だけでも参加しようと思った人たちがきっといるはずです。
配信: ワウネタ海外生活