3.ナーシングホームで働く場合の注意点は?
ナーシングホームで働く場合の注意点は、一般の有料老人ホームと比較して以下のようになります。
(1)医療依存度の高い入居者への対応
ナーシングホームでは、末期の悪性腫瘍や神経変性疾患、人工呼吸器を使用する医療依存度の高い高齢者を受け入れています。そのため、より高度な医療的ケアや緊急時の対応スキルが求められます。
(2)高度なスキルと責任
一般の有料老人ホームよりも、より専門的な看護・介護スキルが必要とされます。24時間365日体制での対応が求められるため、責任も重くなります。
(3)精神的負担
終末期ケアや看取りを行う機会が多いため、精神的な負担が大きくなる可能性があります。
(4)夜勤の頻度
医療ニーズの高い入居者に対応するため、夜勤の頻度が高くなる傾向があります。例えば、月5回の夜勤がある施設もあります。
(5)継続的な学習と研修
医療技術や介護方法の進歩に対応するため、継続的な学習や研修が必要となります。
(6)感染対策の重要性
医療依存度の高い入居者が多いため、感染対策がより重要になります。抗ウイルス加工のユニフォームの使用など、特別な対策が取られている場合もあります。
4.就職先としてナーシングホームを選ぶ場合の注意点は?
就職先としてナーシングホームを選ぶ場合、運営会社の以下の点を注意深く見る必要があります。
(1)運営会社のコンプライアンスに対する姿勢
法令遵守や倫理的な経営が行われているかを確認が必要です。
(2)離職率と人員配置
職員の入れ替わりが激しくないか、適切な人員配置がなされているかを確認します。
人員不足時の対応策(例:派遣社員の活用)も重要です。
(3)教育・研修制度
新入社員への教育体制や、継続的な学習機会が提供されているかを確認します。
医療技術の進歩に対応するための研修は特に重要です。
(4)設備と労働環境
施設の設備や労働環境が適切かどうかを確認します。
特に医療依存度の高い入居者のケアに必要な設備が整っているかは重要です。
介護の三ツ星コンシェルジュ
配信: 介護の三ツ星コンシェルジュ
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