生地をひとつひとつミシンで…古着のアップサイクルで札幌の学生が全国でグランプリ!

生地をひとつひとつミシンで…古着のアップサイクルで札幌の学生が全国でグランプリ!

リサイクルショップで販売されている古着を新たな服に。国内最大規模の服飾のコンテストで札幌の学生が1位に輝きました。その服に込めた思いとは?

カラフルで独創的な衣装を身にまといランウエイを歩くモデルたち。

実はこれ、すべて古着で作られているんです。

リサイクルショップのブックオフが主催する「Reclothes Cup」。店で扱う古着を使って新たな衣装を生み出す大会で、全国428作品の中からグランプリに輝いたのは・・・

司会)「北海道文化服装専門学校、高橋百花さんです!」

グランプリ・髙橋百花さんの学校を訪ねました


札幌の専門学校に通う高橋百花さん(20)。

グランプリに輝いた作品のコンセプトは「スポーツ」です。

高橋百花さん)
「こういうウインドブレーカーとかスキーウエアだけを使って作品を作った」

Q切ったりしているのもある?
「これは加工までして。裏に全部ゴムを通してギャザーを寄せて。それを集合させたようなもの」

表面は凸凹になっていますが、これにもちゃんと理由がありました。

高橋百花さん)「スポーツする人の山あり谷ありという人生とか、葛藤や成功を服で表して、ぱっと見でわかるような服にしたいなと。」

挫折や成功を繰り返し、目標に向かって戦うアスリート。選んだ色は情熱の「赤」です。

児島幹規審査員長)「(高橋さんの作品は)強かった。

「どうしても“リメイク”“アップサイクル”というと優しい感じやエコな感じとかを表現しないといけなという先入観、イメージがある。そこの部分を越えた作品だった。」

1カ月半に及んだ制作。凸凹にするため、生地をひとつひとつミシンで縫う地道な作業が続きました。

高橋百花さん)「ずっと夜な夜なやっている感じでした。

「なんでこれ(ギャザー)やったんだろうって思いました。結果、かわいくなったからいいけど、後戻りもできないので、ただやるしかない。」

クラスメイト)「ギャザー寄せる作業だったり、ずっと1日中作業していた。」

「すごい指を使うので、絆創膏つけて頑張っていたの見ていたから、『頑張れ!頑張れ!』って思っていて、(グランプリとって)本当にうれしいです。」

実は準グランプリに輝いたのも同じ学校の生徒。こちらのコンセプトは「金魚」です。

準グランプリ・宍戸颯太さん)「金魚は昔、高級品。もう一度立ち返るというか、だれでも買える古着で、昔高級だったものを表現しようと。」

役目を終えた服に新たな息吹を。2人の作品は全国のブックオフで順次展示されるということです。

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