子どもが生まれると、これまでの生活から変わって、自分の予定通りに事が進まない場合もしばしば。そんな時に、イラッとして我が子にきつくあたった経験を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな後悔している我が子への言葉について、「たまひよ」アプリユーザーに聞いた声を紹介するとともに、「言い方ひとつ・やり方ひとつで子育ては、もっと楽になるし、楽しくなる」と発信している教育評論家の親野智可等さんにアドバイスをいただきました。
「言っちゃダメ」「言ってもムダ」とわかっているのに止められない時も
最初にみんなの声から紹介します。
Q:子どもについ言ってしまって「後悔している言葉」はありますか? ある方はその内容と言ってしまった時の具体的なシチュエーションを教えてください。
「ありすぎる」(るる)
「どんなシチュエーションかは覚えていませんが、『◯◯ちゃんのそういうところ、好きじゃない』と言ってしまったことがあり、後悔しています」(ゆきだるま)
「優しい他のお家に行ったらいいのに。と言ってしまいました」(ユキ)
「子どものイタズラに対し、『余計な仕事を増やさないで!』と言ってしまいます。イタズラも成長の証なのに…と、しばらくしてから反省します」(あーと)
「『なんで、できないの!』と言ってしまいます。否定的な言葉なのでやめようと思っていても、ふとした時に出てしまう」(かれまり)
「幼稚園へ行く時などに、急いでいるとつい『早くして!時間ないから』と言っちゃう時がありました。ちゃんと余裕をもち、見守るべきですね」(ベビー2)
「寝返りを習得し、おむつ交換で動き回る息子に『いい加減にして!』と叫んでしまいました。言ったって止まらないのに」(たけ)
「『おかあさん、やめる』。何度も同じことで叱っていた時だった」(ぱこ)
「早く!」「なんで」「好きじゃない」「いい加減にして」…どれもシチュエーションを考えると、つい言ってしまう気持ちが伺えますね。こんな後悔してしまうような言葉を子どもに言ってしまった時にはどう対処すべきか、また、きつい言葉を使わずにすむ方法はないものなのか、教育評論家の親野智可等さんに伺いました。
もしも後悔するような言葉を子どもに言ってしまったら
――体験談にあるような、子どもにきつい言葉を言ってしまった時はどうすればいいのでしょうか?
親野さん 「まず大事なことは、『ごめんね、ママ(パパ)、言い過ぎちゃった』というように、すぐ謝ることです。
これが一番大事なこと。子どもは感情的に叱られた時に、複雑な気持ちになるけれど、ママやパパが『ごめんね。言い過ぎちゃったね』と率直に謝ってくれると、子どもは素直に嬉しいんです。
また、子どもはまだ年齢的に自分の気持ちを上手に伝えられないことがほとんど。そんな時に『◯◯したかったんだね』とか『自分でやりたかったんだよね』などと、子どもに共感したり、子どもの気持ちを代弁してあげたりすると、子どもも落ち着いて親の言葉に耳を傾けようとするし、その積み重ねが癇癪を起こす回数を減らすことにも繋がります。
『ごめんね。言い過ぎちゃったね』と心を込めて謝り、我が子をハグしましょう。否定的な言葉をぶつけられてしまった事実は消えなくても、『ママ(パパ)は謝ってくれたし、自分の気持ちもわかってくれたんだ、よかった』と思えるわけです。
親が謝る姿を見せることは、何か悪いことをした時に謝るというお手本にもなります。この単純なことがすぐにできないことが多いので、ぜひ実践してみてください」
配信: たまひよONLINE