飼い主さんが「起きたくても起きられない」理由とは……。
紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@pome_kotaroさんが投稿していた、こちらの写真。愛犬・虎太郎くん(撮影時、生後6カ月/ポメラニアン)が気持ちよさそうに眠っているのですが、その場所は飼い主さんの腕の中。
飼い主さんに話を聞くと、飼い主さんと虎太郎くんはいつも一緒のベッドで寝ているのだそう。虎太郎くんは飼い主さんの足元や胸の横などにくっついて寝ていることが多いようですが、この日は飼い主さんの「腕まくら」で寝ていたといいます。
虎太郎くんの寝顔を見るとまったく起きる気配がない様子ですが、飼い主さんはこの状況に葛藤していたのだとか。
飼い主さん:
「朝、自分が起きようとすると写真の感じで腕まくらで眠ってしまったので、起こすのも申し訳ない気持ちと、早く仕事に行かないといけない気持ちの狭間で、写真を撮りました。
こんなふうに気持ちよさそうに寝てもらっちゃうと、なかなか起きられないですね。朝から癒されて、自分ももう1回寝ようかなといつも思ってます」
虎太郎くんは飼い主さんの腕まくらで寝るのが大好き!
飼い主さんによれば、虎太郎くんは普段から飼い主さんに腕まくらをしてもらって寝ることがあるのだそう。腕まくらで一緒に寝るようになったのは、虎太郎くんが生後4カ月のころからだったといいます。
ただ、冒頭で紹介した写真のように、腕まくらをしたまま仰向けの状態で眠るのは珍しかったのだとか。そんな虎太郎くんの姿を見て、飼い主さんはこんなことを感じたといいます。
飼い主さん:
「日中は夫婦共働きのため家で一緒にいられる時間が少ないので、『少しでもくっついていよう』とくっついて寝ているのだと思います。
また、虎太郎は自分のことを犬ではなく人だと思っているような節があるので、おそらく人と同じように寝ようと思っているのかなと。飼い主の枕を使いこなして人のように寝ていることも多いです。気持ちのいい夢でも見ているんですかね」
飼い主さんと一緒に過ごす時間が大好きな虎太郎くん。腕まくらで眠るひとときは、虎太郎くんにとって大事な時間となっているのでしょうね!
【獣医師解説】飼い主さんの腕まくらで眠る犬の心理
虎太郎くんは普段から飼い主さんの足元や胸の横などにくっついて寝ていることが多いようですが、この日は飼い主さんの「腕まくら」で寝ていたそうです。このエピソードからは、どのようなことが読み取れるのでしょうか。
いぬのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生に聞きました。
原先生:
「犬は元々、群れで暮らしていた動物です。気を許した相手に体を寄り添わせながら寝る習性が残っているともいわれているので、飼い主さんの腕まくらで眠るという行動は、飼い主さんに完全に気を許していると考えられるのではないでしょうか。あとは、シンプルに寒いからくっつきたいというのもあるかもしれないです。
今回の虎太郎くんの様子からも、飼い主さんに対して非常に強い信頼を寄せていることがうかがえます。また、腕まくらの姿勢は、虎太郎くんにとって守られている感覚を与えるのかもしれませんね。
飼い主さんの腕まくらで寝るのが好きな犬というのは、甘えん坊なコや意思表示が上手なコなどに多く見られるのではないかと思います」