慶應義塾 図書館旧館にあるカフェ八角塔で季節限定スイーツをいただきます!
名門大学にお邪魔してレトロ建築を見学!
一般の人にも開放されている慶應義塾大学。レンガ造りの図書館旧館は見学自由
慶應義塾大学 三田キャンパスは、貴重な建築物の宝庫!
創立者・福澤諭吉が存命中の明治時代に建てられたもの、曽禰達蔵や中條精一郎といった日本を代表する建築家によるものなど、歴史的価値の高い建物が数多く残されています。
なかでも図書館旧館は、国の重要文化財にも指定されている名建築。曽禰中條建築事務所により、明治45(1912)年に竣工したゴシック様式の洋館です。
赤レンガ造りの外観は、まるで教会のような美しさ。大正12(1923)年の関東大震災や昭和20(1945)年の空襲により被災してしまうものの、そのたびに修復を重ねて守られてきました。
建物内部の一部が公開されており、大学関係者以外も見学可能です。
図書館旧館の階段踊り場には、見事なステンドグラスが。シャンデリアにも注目して
建物に入って突き当たりにある中央階段には、高さ6.45m、幅2.61mもの大きなステンドグラスが飾られています。
描かれているのは、ペンを手にした西洋文明のシンボルである女神と、封建とミリタリズムの象徴である鎧をまとった武士。ラテン語でCalamvs Gladio Fortior(ペンは剣よりも強し)の文字が刻まれています。
階段を上がると、2階には「福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館」があります。福澤諭吉の生涯と慶應義塾の160年の歴史を紹介する展示館となっており、こちらも見学自由。
大窓が並ぶ高い天井やレトロなシャンデリアなど、空間も見どころです。
建物見学のあとはカフェ八角塔でひと休み
オーストリアの建築家、ヨーゼフ・ホフマンがデザインした壁紙にも注目!
1階にある「カフェ八角塔」は、図書館旧館の一角にある喫茶店です。ネオクラシック(新古典主義)をコンセプトにした、軽食やスイーツを味わえます。
カフェ八角塔がある部屋は、図書館旧館の竣工当時は雑誌室として使われており、戦後は事務室に。昭和57(1982)年には、建築家・槇文彦により改装され展示室として使用されたそう。
寄木張りの床やシャンデリア、壁紙など展示室当時のレトロ&高級感のある雰囲気をそのまま残しています。
老舗メーカーの三越製作所が手掛けた八角形のテーブル、ドイツのトーネット社によるヴィンテージチェアなど、室内装飾も素敵なんです!
グラスの中にさまざまな味わいと食感が同居するクープ・グラッセ(800円)
看板メニューは、注文を受けてからサイフォンで一杯ずつ抽出するコーヒー。
コーヒー豆は、蔵前にあるコーヒーとチョコレートの名店・蕪木が手掛ける八角塔オリジナルブレンドです。同じく蕪木による高カカオのチョコレートサブレとのマリアージュは最高!
ランチなら、12種類のスパイスを使ったカレー、「コルリ」がおすすめです。メニュー名は福澤諭吉の著書で、日本で初めてカレーを紹介した際に、「コルリ」と訳したことが由来しているそうです。
そのほかにも毎月、限定スイーツが登場するので要チェックです。私がオーダーしたのは、桃がテーマのパフェ、クープ・グラッセ。桃のコンポート、桃ソルベ、グリークヨーグルト、自家製グラノーラなどが層を織りなす絶品でした!
店内ではカフェオリジナル商品や慶應義塾大学公式グッズも販売しています。榮太楼飴は、図書館旧館の大時計などをモチーフにした缶入りのキャンディ。パッケージが可愛くてお土産にぴったりです。
榮太楼飴(各720円)はバニラミルク飴と紅茶飴の2種類
施設概要
■慶應義塾 図書館旧館
所在地:東京都港区三田2-15-45 慶應義塾大学三田キャンパス
アクセス:浅草線・三田線三田駅A3出口から徒歩7分
開館時間:10:00~18:00(最終入場17:30)
休館日:日曜・祝日、夏季休暇、年末年始
観覧料:無料
公式サイト: https://www.keio.ac.jp/ja/、https://history.keio.ac.jp/
お問い合わせ:03-5427-1200(福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館)
■カフェ八角塔
営業時間:10:00~18:00(ランチは11:00~13:30 LO、カフェは15:00~17:30 LO)
定休日:図書館旧館に準ずる
お問い合わせ:03-5443-0377
配信: イロハニアート