日本初の百貨店・日本橋三越本店を探検♪
ライオン像がシンボルの本館正面玄関。「三越」の文字の上には金のマーキュリー像が
日本橋三越本店は、延宝元年(1673)年に創業した呉服店「越後屋」を前身とし、明治37(1904)年に開業した日本初の百貨店。現在の建物は昭和10(1935)年に完成したもので、まるで中世ヨーロッパのような西洋古典様式を基調とした建築がひと際目を引く名建築です。
日本橋のシンボル的存在ですが、地下鉄駅直結とアクセス便利なので、意外に外観をじっくり見る機会がないという人もいるのではないでしょうか。
ということで、今回は中央通りに面した正面玄関からアクセス。大正3(1914)年に設置された、2体のライオン像が目印です!
中央ホールではさまざまなイベントを開催。写真は三越のショッピングバッグ10周年を記念したインスタレーション(現在は終了しています)
正面玄関に入ってすぐの中央ホールは、1階から5階まで吹き抜けの大空間です。昭和初期に流行したアール・デコ様式をはじめ、世界各地の装飾が見事に融合しています。
大階段の中央にそびえる天女像、ステンドグラスが鮮やかに輝く天井の大ドーム、2階バルコニーにあるパイプオルガンなどが見どころです。
アート好きにぜひ足を運んでほしいのは、本館6階にあるアートギャラリー。日本画・洋画・工芸・彫刻・現代アートなどの展覧会を開催しており、無料で見学可能、作品を購入することもできます。
レトロ食堂の「マロンシャンテリー」がお楽しみ
シャンデリアや緑色大理石に彩られたクラシックな店内
今回のお目当ては、本館7階にある特別食堂 日本橋。デパートにある昔ながらの食堂の雰囲気を残したお店です。
フランスの室内装飾家ルネ・プルーが手掛けたアール・デコ様式の優雅な空間で食事や喫茶を楽しめるのが嬉しい!
オーダーしたのは、東京會舘の初代製菓長が昭和25(1950)年頃に考案したというマロンシャンテリーです。まるで純白のドレスのような生クリームの中には、食感を残した黄金色の栗ペーストをしのばせています。
生クリームと栗のみというシンプルなケーキですが、一度食べたら忘れられない味わい。
ほかにもプリン ア・ラ・モードやクレープシュゼットなどクラシックなスイーツが充実していて、優雅な午後のひと時を楽しめること間違いなしです。
マロンシャンテリー(1210円)。季節により限定フレーバーが登場することも
施設概要
■日本橋三越本店
所在地:東京都中央区日本橋室町1-4-1
アクセス:銀座線・半蔵門線三越前駅から徒歩1分
営業時間:10:00~19:00(フロアや店舗により異なる)
定休日:不定休
公式サイト: https://www.mistore.jp/store/nihombashi.html
お問い合わせ:03-3241-3311
■特別食堂 日本橋
営業時間:11:00~19:00(フード18:00LO、喫茶18:30LO)
定休日:不定休
公式サイト: https://www.kaikan.co.jp/branch/nihonbashi/
お問い合わせ:03-3274-8495
配信: イロハニアート