【東京】今週末でかけたい! アートな名建築カフェBEST3

創業150年の老舗花屋をリノベした文化財カフェ


向かって右手の建物は現在も生花店として営業している。カフェは左手の奥

2023年にオープンした花重谷中茶屋は、国の登録有形文化財をリノベーションしたカフェ。明治3(1870)年に生花問屋として創業した花重本店の歴史を引き継いでいます。

谷中霊園の入り口にあり、古くから墓参り用の花を商っていたそう。実業家の渋沢栄一も、谷中霊園内にある徳川慶喜の墓所に供える花を求めたと言われています。

敷地内にある建物は、時代に合わせて増改築され、現在に至ります。今も生花店として営業している重厚な町家建築は、明治10(1877)年頃に建設された2階建ての木造建築。カフェへ続くアプローチ部分には、江戸時代の長屋があったそう。
最近まで生花店の作業場兼倉庫として使われていましたが、リノベーションを機に解体。当時の架構が一部残されています。


店内の至る所に植物が飾られているのは生花店ならでは。観葉植物として購入も可能

アーチ型の架構をくぐり奥へ進むと、カフェの建物が見えてきます。
大正末期から昭和初期のもので、古い柱や梁を残しつつ、耐震性も備えた鉄骨造に改装されています。

ガラス張りの窓や2階まで吹き抜けとなった空間は、開放感がありモダンな雰囲気。敷地の奥は緑豊かなガーデンテラスになっていて、天気のいい日は気持ちよさそう!

2階からアクセスできるバルコニー席もあります。ガーデンテラスと2階のバルコニーは外階段でつながっており、注文を待つ間に広いテラスなど敷地内を探検するのがおすすめです。


外階段で2階につながるガーデンテラスは立体的な造り。ペット同伴もOK

メニューはパスタやホットドッグなどのランチメニューから、フレンチトーストやモンブランなどのスイーツまで色々。名物のつぼ焼いもブリュレは、売り切れてしまうほどの人気メニューだとか。
炭の熱と壷の反射熱を利用してじっくりと焼き上げたサツマイモの甘みは格別です。

もうひとつのおすすめは、「花重」の文字が入った月餅。台湾人パティシエが作る本格的な味わいで、季節限定フレーバーも登場します。
月餅はテイクアウトできるので、谷中散策のお供にしてはいかがでしょうか?


紅はるかを使ったつぼ焼いもブリュレ880円は数量限定。北海道ソフトとともに味わって

施設概要

■花重谷中茶屋
所在地:東京都台東区谷中7-5-27
アクセス:JR日暮里駅西口から徒歩8分
営業時間:10:00~17:00 (不定期でバー営業~20:00あり)
定休日:火曜・第4水曜
公式サイト: https://www.instagram.com/hanaju_yanaka_chaya/
お問い合わせ:03-5834-8871

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最近よく耳にするアート。「興味はあるけれど、難しそう」と何となく敬遠していませんか?イロハニアートは、アートをもっと自由に、たくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディアです。現代アートから古美術まで、アートのイロハが分かる、そんなメディアを目指して日々コンテンツを更新しています。
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