放置すると危険な便秘とは⁉意外な原因と危険な便秘の見分け方を医師が解説

放置すると危険な便秘とは⁉意外な原因と危険な便秘の見分け方を医師が解説

Q.病院を受診したほうがいい便秘にはどのようなものがありますか

次のような便秘の場合は、病院を受診することを検討してください。

・1週間以上便が出ない場合:
目安として1週間以上排便がない場合や、通常の排便リズムと比べて極端に変化がある場合。

・急に便秘になった場合:
これまで快調だったのに、急に出なくなったなどの変化があった際には注意が必要です。生活習慣の変化による一時的なものではなく、病的な原因が疑われます。

・便秘と下痢を繰り返す場合:
過敏性腸症候群や腸疾患の可能性があるため、精密検査が必要です。下痢と便秘が1週間ごとに交互にくるなどの場合には、大腸カメラなどの精査が必要となるケースがあります。

・激しい腹痛や嘔吐を伴う場合:
腸閉塞や重篤な消化器疾患の可能性があります。食事を摂るたびに吐き気や痛みがあるときには受診をおすすめします。

・便に血が混ざっている場合:
裂肛(れっこう)や痔、さらには大腸がんなどの可能性を確認する必要があります。特に鮮血だけでなく黒っぽい血が混ざる便であれば早めの受診が必要です。

教えてくれたのは・・・
鈴木隆二 理事長
医療法人社団筑三会理事長 消化器外科専門医(筑波胃腸病院、千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック・健診プラザ)。聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医科大学消化器病センター助教を経て、筑波胃腸病院、千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック・健診プラザの理事長に就任。日本消化器内視鏡学会専門医、日本外科学会専門医、茨城ヘルニア研究会世話人、麻酔科標榜医、産業医、難病指定医。

取材/文:山名美穂
編集:サンキュ!編集部

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