なぜ妊娠しない?その原因を探る不妊治療の基本3ステップを解説【専門家監修】

なぜ妊娠しない?その原因を探る不妊治療の基本3ステップを解説【専門家監修】

◆女性側の因子

●子宮因子
・子宮奇形
・子宮筋腫、子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)、子宮内膜ポリープ
・子宮内腔癒着症(しきゅうないくうゆちゃくしょう)(アッシャーマン症候群)
・子宮内膜増殖不全(しきゅうないまくぞうしょくふぜん)

●免疫因子
・抗精子抗体

●内分泌因子
・無排卵
・卵胞発育不全、黄体(おうたい)機能不全
・甲状腺疾患、副腎皮質(ふくじんひしつ)疾患

●卵管因子
・卵管通過障害(クラミジア、淋菌等)
・卵管周囲癒着(虫垂炎、子宮内膜症、クラミジア等)
・卵管留水症・留膿症(りゅうのうしょう)

●頸管因子
・頸管粘液分泌不全
・頸管狭窄(きょうさく)、頸管炎

◆男性側の因子

●精子因子
・無精子症、乏精子症、精子無力症、精子奇形症
・精子の運動障害、受精障害
・その他(精液量が少ない、白血球が基準値以上)

●性機能因子
・性交障害、射精障害、逆行性射精

◆その他の原因

・子宮内膜症
・腟閉鎖、腟欠損症、高度腟炎
・原因不明不妊

【女性の年齢別】不妊治療法の目安

不妊治療は、まず一般的な検査(ホルモン検査、子宮卵管造影検査、精液検査、フーナーテスト、超音波検査等)を一通り行った上で、特別に問題がない場合は、女性の年齢と不妊期間に合わせておおよそ表のように進めていきます。

【原因に合わせて治療法も変わってくる】男性不妊の場合

男性は、まず精液検査を行い、原因があればそれに合わせて治療プランを立てていきます。男性不妊の原因の中で圧倒的に多いのが、精子の少ない「乏精子症」や精液中に精子が存在しない「無精子症」、精子の運動率が低下する「精子無力症」です。

■監修

田口早桐 先生

●イラスト/コナガイ香
●撮影/鈴木江実子
●構成・文/長谷川華(はなぱんち)
●撮影・写真協力/オーク銀座レディースクリニック

※本誌掲載の内容は2024年8月19日現在のものです。以降変更されることもありますので、ご了承ください。

不妊治療 2人のスタートガイド #2
※参考:「妊活たまごクラブ 初めての不妊治療クリニックガイド 2024-2025」

監修
田口早桐 先生(オーク銀座レディースクリニック医師)
PROFILE:
産婦人科医、生殖医療専門医。兵庫医科大学大学院で不妊症を研究。兵庫医科大学病院、府中病院を経て、医療法人オーク会にて不妊治療を専門に診療にあたる。著書に『やっぱり子どもがほしい! 産婦人科医の不妊治療体験記』(集英社インターナショナル)など。

関連記事:

たまひよONLINE
たまひよONLINE
「たまひよ」はベネッセ(Benesse)が運営する、妊活・妊娠・出産から子育て中のママ・パパを応援する情報メディア。妊娠の不安や悩み、出産準備、赤ちゃんのお世話、保活、仕事、お金のことなど、医師・専門家監修の確かな情報でサポートいたします。
「たまひよ」はベネッセ(Benesse)が運営する、妊活・妊娠・出産から子育て中のママ・パパを応援する情報メディア。妊娠の不安や悩み、出産準備、赤ちゃんのお世話、保活、仕事、お金のことなど、医師・専門家監修の確かな情報でサポートいたします。