その❷ 老化の要因の80パーセントを占めるといわれる「紫外線」
肌の老化の原因は、約80パーセントが紫外線によるものです。くり返し浴びる紫外線によって引き起こされる肌の老化現象のことを「光老化 」といいます。紫外線=しみの原因というイメージをもつ方は多いと思いますが、肌のハリを保つコラーゲンを破壊するため、しわ、たるみをつくる原因にもなります。地上に届く紫外線によって、肌は乾燥し、新陳代謝が乱れます。その蓄積が、しみやそばかすになっていくのです。紫外線は雲や窓ガラスを通過し、1年を通じて大量に降り注いでいます。晴れの日と比較しても、くもりの日は約60パーセント、雨の日でも約30パーセントの紫外線が届いているのです。浴びた紫外線が少量でも、そのダメージは確実に肌に蓄積されていくので、徹底的なUVケアがマスト! 外に出ない日でも紫外線対策は欠かせません。また、十分な肌の保湿も紫外線から肌を守るためには効果的です。
監修:日比野佐和子
医療法人社団康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾/SAWAKO CLINIC × YS 統括院長
大阪大学大学院医学系研究科未来医療学特任准教授、医学博士。アンチエイジングの第一人者として、基礎研究から最新の再生医療の臨床にいたるまで幅広く国際的に活躍する。
その❸ 50代半ばに急降下!「筋肉の衰え」
手や足の筋肉が定期的に負荷を与えないと加齢とともに衰えるのと同様に、顔の筋肉も衰えていきます。下降線を描き始めるのは、45歳を過ぎた頃。そこから減少し始め、50歳を過ぎるとさらに大きくに低下し、1年に1パーセント程度萎縮していくとも考えられています。しわやたるみは、こうした筋肉の衰えによっても起こります。顔の筋肉が衰えると、これまで支えていた顔の脂肪や皮膚を支えられなくなり、下がってくるので、しわやたるみにつながります。 顔の下半分が垂れ下がることで、顔の下半分が間延びしたような感じになるため、一気に「老けたな……」という印象をつくり出してしまうのです。しかし、筋肉は鍛えることで力を取り戻します。顔の筋肉も同様で、表情豊かに暮らすだけでも、はつらつとした印象を与えることができます。ただ、顔の若返りを図るには、顔の筋肉に働きかけるだけでは足りないため、姿勢を改善し、首から下の筋肉も鍛える必要があります。筋力トレーニングに近道はありませんので、毎日の日課にしてしまうのがよいでしょう。
監修:是枝伸子
アクアタウン歯科クリニック副院長デンタル美顔サロン院長
歯科医の立場から、若く美しく見える顔について研究し、独自のメソッド「デンタル美顔®」を確立。健康な歯の維持、噛み合わせをはじめ、顔筋ピラティスとマッサージ方法などを提案。
配信: オトナミューズウェブ