《便秘になる理由》その2. 腸に異常がある
腸の異常による便秘には、3つのタイプがあります。
①腸の動きの悪化で便が停滞する便秘
腸の動きが悪くなり便の通過に時間がかかると、便の水分が過剰に吸収されて固くなり、さらに便が腸内を通りにくくなってしまうのです。
②自律神経の乱れによる便秘
ストレスなどによる自律神経の乱れで腸の動きが影響を受けると、停滞する便秘が起こりやすくなります。この場合、コロコロしたウサギの糞のような便になる傾向があります。
③直腸(出口)でつまる便秘
直腸(出口)まで便が運ばれてきているのに停滞してしまい、固い便がフタをした状態の便秘です。排便を我慢することが多い状況だと、直腸の神経が鈍って便意が起こらなくなることがあります。
《便秘になる理由》その3. 腸管に障害がある
腸内に物理的な障害があって便が停滞、硬化してしまうことがあります。異物や腫瘍が腸管をふさいでいると、便がやわらかくても通過しにくくなり、腸内に停滞しがちに。
また、腸は骨盤に囲まれるようにしてあるため、骨盤狭窄(こつばんきょうさく)などの病気により腸管が狭くなると、便がスムーズに通過しなくなり、便秘を引き起こすことが。さらに、切れ痔などの痛みも、排便の妨げになります。
なお、このような便秘は便をやわらかくするだけでなく、原因となる症状の治療も不可欠です。場合によっては、外科手術が必要なこともあるでしょう。