逆流性食道炎になるリスクを減らすには!?
編集部
逆流性食道炎にならないためにはどうしたら良いでしょうか?
鈴木先生
まずは先ほどお伝えしたように、食生活に気をつけていただきたいと思います。食事内容だけでなく、早食いをしない、食後すぐに横にならない、寝る3時間前までに飲⾷を済ませるといったことにも気をつけていきましょう。
編集部
やってはいけないこと、お勧めしないことはありますか?
鈴木先生
コルセットやベルトなどでお腹を締め付けたり、腹圧を過度にかける筋力トレーニングなどを繰り返したりすることも、胃液の逆流を招きやすいとされています。また、胃の形状から、右側を下にして寝ると胃液が逆流しやすくなります。ほかには、肥満や喫煙も逆流性食道炎のリスクを高めます。
編集部
色々あるのですね。
鈴木先生
そうですね。また、予防だけでなく早期発見・早期治療も重要なポイントですので、胸焼けなどが続いている場合は、なるべく早くに消化器内科を受診しましょう。 治療をすることで、症状が緩和し、食道がんなどの合併症を抑えることが期待できます。症状が長期化すればするほど、バレット食道が生じやすくなり、食道がんの発生リスクが上昇します。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
鈴木先生
逆流性食道炎は自覚症状が乏しいため、少しでも気になる症状があれば胃カメラで検査することが早期発見の近道です。そうすれば、現時点で逆流性食道炎になっているかどうかだけでなく、将来的にがんや逆流性食道炎などになるリスクもわかります。まずはお近くの内視鏡専門医に相談してみてはいかがでしょうか。
編集部まとめ
逆流性食道炎の症状や、がんとの関連について解説していただきました。逆流性食道炎や食道がんのリスクを減らすためには、日々の予防と早期発見が大切です。気をつけるべきところは気をつけて、気になる症状があった場合は先延ばしせずに検査を受けることが早期発見のポイントとのことでした。
配信: Medical DOC