大阪在住のYuriさんは6人の男の子ママ。少子化が進むこの時代に6人のお子さんがいるだけでびっくりですが、実は二男〜六男までは三つ子と双子というから、さらに驚き!「今、大変なことは?」と聞くと、少し考えて「きょうだいゲンカと洗濯かなぁ。でもそのくらいですね!」とあはは!と笑いながら元気に答えてくれたYuriさん。今回は2回の多胎妊娠と産後のお話を聞きました。全2回のインタビューの前編です。
長男1歳のときに3つ子妊娠が判明。パパは「Yuriなら3人産める!」と太鼓判
――3つ子妊娠がわかったときの状況を教えてください。
Yuriさん(以下敬称略) 妊娠したのは長男が1歳のときです。私、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)と高校生のときに診断されており、妊娠がしにくい体質なんです。長男は自然に授かりましたが、次は不妊治療のクリニックに行って、タイミング療法をしていました。しばらく頑張って、おなかに来てくれたのが、今6歳になる3つ子です。
――妊娠がわかったときはどんな気持ちでしたか?
Yuri 最初はびっくりしましたね。不妊治療の先生も驚いていました。私、身長が152cmと低いんです。3つ子妊娠はもともとリスクが高いですが、低身長だとさらにリスクが高まるので、減胎手術(子宮内の胎児を減らすこと)をして双子にすることをすすめられました。
ただ、私の中で何よりも真っ先に「3人産みたい!」という気持ちが強く湧き出てきたんです。「3つ子か、どうしよう…」なんて迷いもしませんでした。
――パパの反応はどんなものでしたか?
Yuri 帰宅後すぐに夫に報告したんですが「Yuriなら3つ子を産める!大丈夫!」と力強く応援してくれました。夫のその言葉は今でもとても印象に残っています。
――勇気をもらえるメッセージですね。実際、3つ子の妊娠生活はいかがでしたか?長男くんもまだ小さかったということで大変だったと思うのですが…。
Yuri ありがたいことに、多胎妊娠にありがちなおなかが張りやすいとか、子宮頸管(しきゅうけいかん)が短くなるとかがまったくなくて。そのため、結構ふだん通りの生活をしていました。1歳の長男を連れてお出かけしたりもしていましたね。
産院の医師からは最初「管理入院を3カ月前からします」と伝えられていたんですけど、とくに問題なく過ごせたので、入院は1カ月前からになりました。それも念のためという感じだったので、点滴につながれるなどもなく、産院の許可を得て、一時的な外出もしていたくらいです。
――入院中、上の子はどうしていたんですか?
Yuri 自治体の制度で産前・産後約2カ月間ずつ一時保育に預けることができたので、そちらを利用して、夫にワンオペをお願いしていました。
3つ子の出産は36週。双子は38週で出産しました
――3つ子ちゃんは何週で出産しましたか?
Yuri 36週です。
――そこまでもったんですね!
Yuri そうなんです。息子3人とも2200g代で生まれてきて、退院も私と一緒の産後10日目にできました。ちなみに双子は38週の出産で、1人は3000g代、もう1人は2700g代で生まれてきています。
――大きい!双子で3000g代は初めて聞きました。
Yuri 五男は本当にデカかったです(笑)。ただ、どちらの妊娠中も出産前はやっぱり大変でしたね。3つ子のときは私自身の体重が15kg増えて、おなかは120cmまで大きくなり、ずっと苦しくて、ごはんも食べられず…。出産の1週間前ぐらいに医師に「もう限界です。今日にでも産ませてください」とお願いしたくらいです。もちろん「帝王切開の日程は決まっているので無理です」と断られましたが…(苦笑)。
――本当にお疲れさまでした。出産はトラブルもなく?
Yuri はい。ただ、予定外のことがありました。3つ子の妊娠中、おなかの中では上に1人が横を向いて入っていて、その下に2人が縦にいたんですね。当初、上にいた子を最初に出すつもりだったそうですが、おなかを切ったときに下にいた子が突然足を出してきたそうで…。それに合わせてその子を最初に出して、隣の子を出して、上にいた子は結局最後に出てきました。なので、本当は二男になる予定の子が、予定が変わって四男になったんです。
――そんな番狂わせが!多胎でしかあり得ないエピソードですね。
配信: たまひよONLINE