「大腸内視鏡検査前日の食事」はどうしたらいい?当日や検査後の食事メニューも解説!

「大腸内視鏡検査前日の食事」はどうしたらいい?当日や検査後の食事メニューも解説!

消化の悪い食べ物

可能であれば検査の2、3日前からは、大腸に残りやすい消化の悪い食べ物は避けるようにしましょう。

キノコ、ネギ、わかめ、豆、キウイなど

キノコ類、ネギなどの繊維質が多い野菜やわかめなどの海藻類、ゴマやナッツ類、エンドウ豆などの豆類、キウイなど果物の種は消化されず、大腸に残りやすくなってしまいます。そのため、これらの食材は検査の3日前頃より控えたほうが良いでしょう。大腸に残ってしまうとその残りかすが検査の邪魔になり、検査時間が長くなる、観察が十分できないなどの影響が出る可能性があります。

揚げ物や香辛料

揚げ物などの脂肪分の多い食べ物、香辛料などの刺激の強い食品は、消化に影響を及ぼす可能性があるため避けたほうが良いでしょう。

アルコールや野菜ジュース・果実入り飲料

大腸内視鏡検査前は前日から下剤など薬を服用しますが、アルコール類は薬に影響を及ぼす可能性もあるため、控えるようにしましょう。また、検査前日の20-21時以降は、できれば水やお茶、スポーツドリンクなどにして、野菜ジュースや果実入り飲料などは控えましょう。

「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)」で発見できる病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)」に関する病気を紹介します。
どのような病気や症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

大腸がん

大腸がんは大腸に発生する悪性腫瘍です。大腸がんは大腸の粘膜から発生するものと、大腸ポリープが大きくなり癌化するもの等があります。はじめは症状もほとんどなく、内視鏡を行ったら見つかったという場合もありますが、癌がかなり大きくなり進行している場合は血便、便が細くなる(細小化)、お腹の張り、腹痛、吐き気、貧血、体重減少など様々な症状を認めます。
内視鏡を行ってわかったような早期がんで、大腸の粘膜にとどまり、あまり大きくないものなどは内視鏡治療で切除できることがあります。癌がある程度まで進行し、内視鏡で摂り切れない場合は手術を行います。また、手術でも取り切れないような状態まで進行してしまった場合は抗がん剤などでの治療になりますが、この状態になると、全てとは言えませんが根治が難しくなります。
大腸がんは早期に見つかれば根治も目指せるため、無症状でも健診で引っかかるなどあれば、消化器内科を受診し検査を受けることが重要です。

大腸ポリープ

大腸ポリープは大腸の粘膜にできる良性腫瘍です。ポリープは大腸粘膜にできる隆起性の病変ですが、中には大きくなると癌化するタイプのもの(腺腫)もあります。ポリープの多くは遺伝子の異常により発生すると考えられており、基本的には無症状です。健診などで引っかかり、大腸内視鏡検査を受けると見つかったという場合がほとんどです。ポリープは大きさにもよりますが内視鏡で治療できることが多いです。ただし、一度切除し治療してもその後でまた再発することも多々あります。一度ポリープが見つかった場合は定期的に内視鏡検査を受けることが推奨されます。消化器内科で相談しましょう。

炎症性腸疾患や感染性腸炎など

その他、大腸内視鏡検査では炎症性腸疾患や感染性腸炎など、様々な疾患を評価・診断することに有用です。時には下痢や便秘、腹痛などの症状が続くため大腸内視鏡検査を行い、内視鏡検査上では明らかな原因がないことを確認することで診断・治療できる病気もあります。
腹痛や下痢が続く、逆に便秘が続くなど不調があれば一度検査を検討するのもよいでしょう。

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