千葉県在住の50代女性・Sさんは先日、小学生の孫と一緒に東京を訪れていた。
用事があったのは、初めて行く飯田橋。マップを見ながら目的地を目指していたのだが……。
<Sさんからのおたより>
2024年11月24日、飯田橋駅近くのファミリーマートにいた20代のカップルに助けて頂きました。
その日は小学生の孫のオーディションのため、数回しか行ったことのない東京を訪問。会場のある飯田橋は初めてでした。
Googleマップを頼りに歩いていましたが、マップ上では到着してるのに建物が見つかりません。
周辺を探しましたが全く見つからず、時間は迫ってくるし、通りかかる人に次々尋ねてみたもののわかる人は誰もいなくて……。
コンビニに駆け込むと若いカップルが…
焦った私は広範囲を走って探しましたが、やはり会場は見つからず半泣き。
その時にコンビニを見つけ、「聞いてみるしかない」と飛び込みました。
レジにはお会計をしている男性、その横でコーヒーを入れている女性がいて、私が息を切らしてワナワナ震えてるのを見て女性が「どうしました?」と声をかけてくれました。
「ここに行きたいけど分からなくて」とか「探し回ってもなくて」とか、その時の私は焦って上手く話せていなかったと思います。
するとお会計を終えた男性が「落ち着いて下さい、外で話を聞きます」と言ってくれて、会場の住所を見てくれることになりました。
結果、会場は全う場所であることが分かりました。
教えてもらった方角へ向かおうとすると…
方角を聞いたので走ってその方面を探そうとしたら、「なにか用事が?」と尋ねられたので事情を説明すると、2人は「誘導します。一緒に行きましょう」と走ってくれました。
今思えば女性はコーヒーを買っていたはずなのに……。本当に申し訳なかったです。
50代の私は先ほどまでさんざん走り周り体力も残ってなかったのですが、最後の気力だけで付いていき会場に到着。男性は孫に「がんばれよ」と言ってくれました。
なんて良い人たちなんだろうと感激し、急いで中に入ったあと、エレベーターの中で涙が止まらなくなったのでした。まるで神様のように思えました。
時間には少し遅れましたが無事にオーディション受けさせてもらうこともできました。
あのカップルがいなければ、ずっと違う場所を走り回って受けられなかったことでしょう。
私は、都会の人は冷たいと思っていました。しかし、初めて接した都会の人がこんなに親切にしてくれて……自分の勝手なイメージが恥ずかしいです。
あの方達がいなければ私はずっと自分を責めていたと思います。
孫だけでなく私をも救ってくれたあのカップルに心から感謝します。
あの時はありがとうございました。そして、きちんとお礼も言えず申し訳ありませんでした。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない……。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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