被告人質問で強調された意思の弱さ
弁護:なぜ無銭飲食をしたんでしょうか
被告:えー・・・私は自分の部屋でお酒を飲み、えー酔っぱらった勢いで飲みたくなっちゃってというのがあるんですけど、飲んじゃうと自分でコントロールできなくなるんで。軽く依存ぽいのがあると思います。
弁護:無銭飲食したときお金は
被告:なかったです
弁護:お金がなくてどうするつもりだったのですか。
被告:生活保護の申請中だったので、お金が入ってきたら払うという考えにしていました。
弁護:あとで支払うつもりだった?
被告:えーできればツケ払いで
弁護:あなたは前にも無銭飲食していますよね
被告:はい
弁護:なぜまた無銭飲食したんですか。
被告:人間関係…職場で自分より年に上から目線でぐずぐず言われてお酒を飲んでうさばらしをしたというか。
………
検察:家で飲むことは問題ない。そこでなんで飲みに行ってしまうの?
被告:ツケ払いできるようお店にアレして
検察:ツケ払いできないのわかるでしょ。なんで止められない?
被告:うん…そうですね。なんつーのかな、まあ酒のせいにしちゃいけないんですが、私の心の弱さというか…
被告人質問が終わり、裁判官から「何か最後に言っておきたいことはあるか?」と問われた被告。
「被害にあったお店の方に大変申し訳ないとおもっております」
と神妙に謝罪した。
その言葉に嘘はなさそうだと感じられた。法廷では終始真面目そうだった被告の様子を見ると、酒の怖さを改めて認識させられた。
検察は懲役3年を求刑。
判決は年内に言い渡される予定だ。
配信: SODANE
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