ほとんど東大に進学する人がいないような非進学校出身の東大生たちは、高校時代どのようなことを心がけて生活していたのでしょう?
東大合格実績がほとんどない高校から東大に進学した学生たちが集まり、自身と同じような境遇の中高生・受験生を支援する団体、UTFR(東京大学フロンティアランナーズ)。
UTFRのメンバーは高校時代をどのように過ごし、どのようにして東大合格への道を進んでいったのか……?
書籍『東大にほぼ合格していない学校から東大を目指すときに読む本』(著:UTFR/日本能率協会マネジメントセンター )から一部抜粋してお届けします。
今回は、「日常生活で心がけていたこと」について、UTERメンバーによるアンケート結果と解説をご紹介します!
Q 日々の習慣で心がけていたこと(やってよかったこと)を教えてください
もっとも多かった回答は睡眠関連の回答で、約3割の人は意識的に睡眠時間を調整していたようです。「何があっても睡眠時間は削らず休日でも起きる時間を1時間以上ずらさない」(理科二類・2年)、「夜更かしをしない」(理科二類・1年)、「睡眠時間は最低6時間確保する」(理科一類・1年)、「早寝早起きという生活習慣が学習習慣の確立につながった」(文科三類・2年)などの意見が寄せられました。
続いて多かったのが、食事に関するもので、その多くは、「朝ちゃんと起きて朝ごはんを食べる」(理科二類・1年)のような、朝食をしっかり食べるという内容でした。
睡眠に関しても、「早起きすること」が挙げられていましたが、ほかにも「朝はトイレ掃除がルーティーンになっていた。なんとなく朝が効率的に過ごせていると勘違いできる」(文科三類・1年)という意見もあり、朝の時間を大事にすることがキーポイントになっているのかもしれません。
勉強関連の習慣としては、「常に単語帳や教科書を持ち歩き、スキマ時間も勉強できるようにしたこと」(文科一類・1年)、「いつでも勉強のことを考えていた」(理科一類・1年)、などがありました。実際にやっていたことはそれぞれ異なりますが、どちらも机に向かう以外の時間も勉強にあてていたということでは共通していると思います。
単語帳や教科書を見ることは、勉強法としてはかなりメジャーかと思いますが、「勉強のことを考える」というのも、立派な勉強方法だと思います。「この後学校や塾でどんな勉強をするのか」など勉強計画に関することでも、「解けなかった問題について考えてみよう」「別解を探してみよう」など学習内容に関することでもいいので、普段から考える習慣があれば見た目の勉強時間以上の成果が現れるのではと思います。関連して、「自転車で通学中はいろんなことを考えられたし、体力維持ができた」(理科一類・2年)という意見もありました。
常に勉強し続けることを勧めるような内容を書きましたが、その一方で、息抜きが大事だという意見もあり、関連して「精神を追い詰めすぎないように、ゆるく勉強したのが結果的によかったと思います」(文科一類・2年)というものもありました。かなり早くから勉強を始めていたからこそ、ゆるく勉強できたとも話していますが、多少のゆとりがあったほうが、効率が良くなるというのは確かにそうかもしれません。
ほかには「ゴミを拾うこと」(文科三類・2年)、「下手にスマホを遠ざけない(スマホはいつもすぐ近くに置いていた)」(理科一類・1年)、「学校を楽しむ」(文科三類・1年)などの意見もありました。
配信: マイナビ子育て
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