桜えび
日本で一般的に干しえびというと「桜えび」を思い出す方も多いはず。干しえびの中でも特に有名な桜えびですが、実は日本でも桜えびが取れるのは静岡県だけ。正確には生息地はほかにもありますが、保護のため漁が許可されているのが駿河湾だけとなっているんです。
そのような経緯で希少価値もあり、こちらもお値段はお高め。ただ、えびらしい香りがしっかりしていて、小さいながらも存在感はしっかり。殻も丸ごと食べられるので、カルシウムが豊富。
下処理などは不要で、そのまま炒めたり、煮たり、トッピングとしてかけたり、生地に混ぜ込んだりと、手軽に使うことができます。つまんでポリポリ食べるのだってOK。
外国産だと台湾くらいなので、ほかの地域が原産地として記載されている場合は桜えびではない可能性が高いです。台湾産の桜えびは、駿河湾産よりもリーズナブル。
小えび(アキアミ)
そして今回注目するのが、いわゆる「小えび」と呼ばれているものです。主に食用になっているのはアキアミで、実はサクラエビ科に分類されるえびの一種。桜えびと比べて小ぶりで、価格が格段に安いため、桜えびの代用として日常的に使っている方が多いのではないでしょうか。
元々のえびは桜エビよりも白っぽいため、着色して赤くした状態で販売されているものが多くあります。
アキアミに似た名前で「オキアミ」と呼ばれる、アキアミをさらに小ぶりにしたようなものがありますが、実はこれはえびではありません。プランクトンの一種で、釣り餌としてよく使用されますよね。ただ、商品名や通称が地域によってどちらもアミエビと呼ばれることもあったりして、混同されてしまいがち。ややこしいですね~~~。
そんなわけで干しえびというとどれのことを指しているのか迷ってしまいますが、戻して使う中華食材のほうなのか、そのまま丸ごと使う小さなえびのことなのかで区別できれば、使うときに迷いません。
干しえびは独特の風味や味わいがあり、ちょっと加えるとガラッと仕上がりも変わってきます。
乾物なので保存期間も長く、常備しやすい面でも◎。丸ごとの小さな干しえびは、そのまま食べられるくらい使い方も簡単。ビタミン・ミネラルも豊富な栄養価の高い食材なので、非常用にストックしておくのもオススメです。
配信: マイナビ子育て