「冷凍達人」としてテレビで人気のフーディスト・松本ゆうみ(ゆーママ)さんの新刊『ゆーママさんちのすごい冷凍庫』が発売されました。仕事や家事、育児と大忙しのゆーママさんを支えているのが冷凍保存。毎日のおかず作りをラクにするレシピや冷凍アイデア、収納のコツをまとめた珠玉の1冊です。
スーパーで食材を買ってきた後、小分けにして保存袋に入れる時間がないとき、トレーや包装のまま冷凍庫へ入れてしまうことありますよね。解凍が面倒でなかなか使えず、そのまま忘れてしまうなんてことも…。そんな事態を救うのがゆーママさんの解凍なし調理術!凍った状態から調理しておいしいおかずに大変身させちゃいます。今回は本書からおすすめの3品をご紹介します。ぜひご家庭でお試しくださいね。
「豚バラとピーマンの黒こしょう炒め」レシピ
脂の多い豚バラは冷凍してもやわらかくいただけます。水と一緒に低温からじわじわと加熱しながら解凍することで、たんぱく質が縮みにくくなり、冷凍していた肉とは思えないほどジューシーに。
分量
4人分
材料
冷凍豚バラ薄切り肉…300g
ピーマン(1cm幅の輪切り)…4個
卵(溶きほぐす)…2個
サラダ油…大さじ1
A みりん、しょうゆ…各大さじ1
A おろしにんにく(チューブ)…3cm
粗びき黒こしょう…小さじ1
ポイント
フライパンに水を加えて低い温度から加熱し、やさしくほぐしていくと凍った豚バラが柔らかく解凍できます。急いでいるからといって、ここで熱湯を加えたり強火で加熱したりすると肉が縮んでかたくなる原因に。
作り方
フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、卵液を入れて大きめの炒り卵を作り、取り出す。
フライパンをペーパータオルで拭き、水50ml、凍ったままの豚肉を入れてふたをして弱火かける。肉の色が変わってきた部分をほぐしながら、8分ほど加熱する。
完全に肉の色が変わったらふたを外して中火にする。水分が飛んだら火を止め、キッチンバサミで豚肉を食べやすい大きさに切る。再び中火にかけ、ピーマンを加えて2分ほど炒める。
混ぜ合わせたAを加えてサッと炒める。火を止めて1の卵を戻し入れ、黒こしょうをふって混ぜる。
「イタリアンチーズチキン」レシピ
鶏肉に水を加えて加熱し、外側と中心部の温度差が少ない状態にすることでやわらかく仕上げます。ふたをするから火があたらない上流にも熱がまわって、加熱時間の短縮に。ナイフがいらないほどほろほろの絶品チキンをぜひ味わって!
分量
2人分
材料
冷凍鶏もも肉…2枚(600g)
玉ねぎ(薄切り)…1/2個
A トマト水煮缶(カットタイプ)…1缶(400g)
A トマトケチャップ…大さじ3
A 砂糖…小さじ2
A 顆粒コンソメスープの素…小さじ1/2
A おろしにんにく(チューブ)…3cm
A こしょう…少し
牛乳…大さじ3
とろけるスライスチーズ…4枚
パセリ(刻む・あれば)…適量
ポイント
冷凍した肉をいきなり高温で加熱すると、外側が固まり調味料がしみ込みにくくなるので、低い温度からゆっくり加熱してください。
作り方
フライパンに凍ったままの鶏肉、A、玉ねぎ、水150mlを順に入れる。
ふたをして弱めの中火にかけ、10分ほど加熱する。トングで鶏肉を裏返し、肉を広げてさらに10分ほど煮込む。
ふたを外して牛乳を加え、底が焦げないように様子を見ながらさらに10分ほど煮込む。
器に盛り、鶏肉1枚につきチーズ2枚をのせて、あればパセリを散らす。
配信: フーディストノート