家でくつろいでいると、猫がまるで敷物の上を歩くように体を踏んで行くことがありますよね。猫に踏まれる人は、嫌われているのでしょうか? 飼い主さんの体の上を通り過ぎる猫の心理を、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に教えていただきました。
猫が飼い主さんの体の上を歩く理由
――座ったり寝たりしている飼い主さんの体を、猫が踏んで歩いて行くことがあるようです。なぜ、猫はわざわざ飼い主さんの体の上を歩くのでしょうか?
岡本先生:
「猫が飼い主さんの上を歩いて行くときは、行きたい場所への近道と思っているか、踏んでも問題ない場所と思って安心しているのかもしれません。ほかには、かまってほしい気持ちが隠れているときや、何か要求があるときも踏みます。スキンシップの一環として、飼い主さんを踏む猫もいるでしょう」
じっとするべき? 猫が通り過ぎるまで
――猫が体の上を通っているときに、なでたり抱っこしたりすると嫌がりますか?
岡本先生:
「『行きたい場所がある』など、猫にスキンシップ以外の目的があるときは、触られると嫌がるかもしれません」
――体の上を通らないでほしいときは、どうすればいいのでしょうか。
岡本先生:
「猫に言って聞かせることは難しいですし、猫本人も悪いと感じながら行動していないので、通らないようにすることは難しいでしょう。ゆっくり休みたいときや、かまってあげられないときは、別の部屋で過ごすようにした方がいいかもしれません」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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※記事の内容は2024年11月時点の情報です。