上級:ふかふか丘登り&壁沿い後ろ歩き
不安定な場所を歩くことで、体を支えるために筋肉や体幹が鍛えられます。床に置いたときに、愛犬の足の長さより低くなる厚さのクッションを用意して、大きめのタオルをかぶせてその上を歩かせましょう。クッションがやわらかいほど難易度がアップします。
また、ダイレクトに後ろ足に効くうしろ歩きもおすすめ。おやつを持った手を愛犬の鼻先に近づけ、後ろ歩きになるよう誘導します。壁沿いに歩かせると体の向きが固定されやすくなるので、後ろ歩きが成功しやすくなりますよ。難しい場合は、家具で通路を作ってもOKです。
後ろもも筋を鍛えるトレーニングを難易度別にご紹介しました。おうちの中で気軽にできるので、ぜひ取り入れてくださいね。
お話を伺った先生/佐々木彩子先生(「キュティア老犬クリニック」獣医師 獣医中医師1級 獣医推拿整体師)
参考・写真/「いぬのきもち」2024年10月号『3才から始める 「一生歩ける!」のための後ろもも筋ケア』
※持病がある犬やハイシニア犬などは、かかりつけ医と相談のうえ行ってください。それ以外でも、愛犬がケガをしていたり体調不良の場合は控えましょう。また、無理はさせず、愛犬につらそうな様子やしぐさが見られたらただちに中止しましょう。
文/柏田ゆき