タレント、YouTuber、そして会社経営とマルチに活動し、“モテクリエイター”という肩書きをもつ、ゆうこすこと菅本裕子さん。私生活では元『ぼくのりりっくのぼうよみ』で、現在は『Dios』のボーカルとして活動する、アーティストのたなかさんと結婚、2024年10月に第1子の妊娠を発表しました。今回は、たなかさんとのなれそめや妊活について、また妊娠中の仕事のことについて聞きました。
全2回インタビューの前編です。
「眠りづわり」で20時間睡眠も・・・。事前の備えをすることで、仕事を続けられた
――第1子を妊娠されたということで、今の気持ちを教えてください。
ゆうこすさん(以下敬称略) たまひよのアプリ『まいにちのたまひよ』をチェックして気づいたのですが、ちょうど今日(取材日は11月1日)で妊娠6カ月になりました。赤ちゃんの心音が確認できてからも、安定期に入るまではずっとソワソワしていたので、今は安定期に入ってほっとしています。
――妊娠初期の体調の変化はどうでしたか?
ゆうこす 同時期に妊娠した友人を見ていると、食べづわりや吐きづわりがつらそうだったので、覚悟はしていたのですが、私は運がいいことにどちらもありませんでした。ただ、安定期に入るまでは「眠りづわり」がすごくて、仕事に支障をきたすくらい、とにかくずーっとうとうと・・・。まるで、冬眠中のクマみたいな感じで(笑)。ひどいときで1日20時間寝ていました。
――20時間!それは長いですね。そんななか、仕事はどのようにこなしていましたか?
ゆうこす 会社の経営は、チームのみんなが連携を組んでやってくれていて、私は最終判断を下すところだけでいい状態なんです。なので、出社を減らして、基本はオンラインでのやりとりで何とかなっています。タレント業のほうは、イベントや撮影などの急にキャンセルができない仕事は、安定期に入るまで控えるようにしていました。自分の体調に合わせてスケジュールを決められるYouTubeやSNSでの活動を軸に、様子を見ながら続けています。
職業柄、代わりがきかないこともあって、会社の上層部のメンバーには、妊娠した時点でそのことを伝えたんです。これからどんなトラブルが起きるかわからない怖さもあったので、「このくらいの時期につわりがあるかもしれない」「まだ確定じゃなくて、これから流産してしまうこともある」ということまで詳しく説明して、「おめでとう!」という雰囲気にはならないようにしました。その後もできるだけその都度、状況を共有するようにしています。
空気読んでいるわけではないですが、たまひよアプリの早見表が便利すぎて、本当にためになっています。この週にはこういうことが起きる、これを買ったほうがいい、などが全部書いてあるので、それを見てマネージャーと情報共有しながら仕事を調整しているんです。こうやって事前に備えたことで妊娠初期も支障なく、穏やかに過ごすことができました。
将来を見すえて“逆算結婚”!妊活クリニックには必ず2人で行って、診察後はデートも
――たなかさんとのなれそめを教えてください。
ゆうこす ライブ配信アプリ「SHOWROOM」での配信企画で初めて会ったのですが、お互い、軽いひと目ぼれのような感じで。たまたま帰る方向が一緒だったので、話して仲よくなったのがきっかけです。約3年間つき合って、交際中から同棲もしていました。当時から夫とは、「いつか2人の子どもが欲しいね」と話していましたね。
私、中学・高校の性教育で「避妊しないと妊娠する」と習ってから、「赤ちゃんは避妊しなければ簡単にできるもの」だと思い込んでいたんです。でも、大人になってからまわりの友人の話を聞いたりして、“妊活”の存在や大変さを知りました。
それで「30代前半で出産したい」というところから逆算して、これから人工授精や体外受精といったステップを踏む可能性や、そのためにまずは自然妊娠を試みることを考えて、早めに結婚しておこう、となったんです。名づけるなら“逆算結婚”といった感じですね。
――YouTubeでも話していましたが、妊活をするにあたってたなかさんが「プレゼン」をされたそうですね。
ゆうこす 子どもが欲しいというのは2人の意志なのに、実際に妊活・妊娠となると、子宮がある女性が主に頑張らなきゃいけないじゃないですか。だから、私が母体として頑張る分、夫には妊娠にあたっての体の変化を知っておいて欲しい、なんなら私がわからないことを全部教えられるくらいになって欲しいと、妊活前に夫に話したんです。
すると夫自身も勉強したいという気持ちがあったようで、本を何冊も買ったり、AIチャットボットに聞いたりしながら調べて、時間を作ってプレゼンをしてくれました。「妊活のスケジュールはこういう感じで、こんな病院があって、妊娠すると何週でどうなって、こんなトラブルが起きる場合があって・・・」と、詳しく資料にまとめて、説明してくれたんです。
――実際に、妊活ではどのようなことをしましたか?
ゆうこす まずは、ブライダルチェックを受けました。その結果を見て、より健康面を万全にして挑むために、食生活に気をつかったり、抗体検査を受けて抵抗力が不十分なものはワクチンを打ったり。少し手間がかかりましたが、自分の体のことを知るいいきっかけになりましたね。
そのあと、本格的に妊活をスタートさせました。お互いのスケジュールが合わなかったり、私は写真集の撮影もあったので、ところどころ中断しながらも妊活専門のクリニックに通いました。
――クリニックへはたなかさんもつき添われましたか?
ゆうこす 病院に行くときは、ちょっとした採血や結果説明など、15分で終わるようなときも、必ず2人で行くようにしていましたね。夫が時間に融通がきく職業だからできたことではあるのですが、こうすることで、通院がどれだけ大変かを夫にも認識してもらうことができました。
それと、病院に行ったあとは必ず「2人でデートをする」と決めていたんです。今月は3回病院に行かなきゃ、となったときも「3回もデートに行けるんだ!」と考えて、診察が終わったら「じゃあ、サクッとパンケーキでも食べますか!」と切り替えることで、つらいこともどうにか乗り越えることができました。
2人で通院することにしたのは、夫が「俺は絶対ついていく!」という感じだったからなんです。夫は私に対して、感謝の気持ちと、妊娠から出産の体の負担を分担できないことにふがいなさを感じているようで。病院につき添ったところで、結局、命をかけて子どもを産むのは女性のほうで、平等にはならないとはいえ、少しでも支えになれたり私の体のことを知っておきたいという気持ちが強くあるように思えました。
あとは妊活を始めるころに、漫画家の峰なゆかさんが自身の経験をもとに描かれているエッセイ漫画、「わが子ちゃん」を2人で読んだんです。ゆるふわな育児エッセイや漫画とは違って、夫に対する怒りなどが痛快に、面白おかしく描かれているんですけど、それを読んで夫は「なるほどー!!」と。もしかしたらそれで、思うところがいろいろあったのかもしれません(笑)
配信: たまひよONLINE