多頭飼いしている場合、猫によって反応が違うという声も
「1匹は駆けつけて来客のチェックをし、もう1匹は隠れて来客が帰るまで出てきません」
「3匹いますが個体差がある。年長のコはフレンドリーなので必ず挨拶をしに近寄り、愛想を振り撒く。真ん中のコは人見知りなので、自主避難している。年少のコは観察したり匂いを嗅いだり周辺をウロウロしているが、その後に自主避難している」
「2匹とも興味はあるのかギリギリまで玄関を見ていますが、知らない人の気配を感じたらすぐに走ってソファの下などに隠れます。その後は、片方は10分程度で出てきてお客様の荷物を嗅いだり、好奇心丸出しで寄ってきます。もう片方はその様子を見てから、10分後くらいに大丈夫そうだと確信して出てきます」
「17才のコはお客さんのそばに行って『なでて〜』。1才のコは2階に避難……。17才のコがお客さんになでなでされてる間、1才のコは徐々に近づいては来るものの、お客さんがちょっと動くとまた2階に……」
【獣医師解説】家に人が来て愛猫が落ち着きのない様子を見せたとき、飼い主さんはどうするべき?
アンケート結果からもわかるように、家にお客さんや業者の方などが来た際に、落ち着きのない様子を見せる猫が多いようです。そのようなときに、飼い主さんはどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
岡本先生:
「アンケートの声にもありましたが、家に人が来て猫が落ち着きのない様子を見せるといったときに、次のような反応を見せることがあるでしょう。
・物陰に隠れて出てこない
・来客が帰った後も、しばらく警戒して姿を現さない
・しばらく隠れて様子をうかがった後に、気になって様子を見に来る
・来客によって反応が変わる(隠れたままであったり、様子を見に来たり、など)
家に人が来て落ち着きがない様子を見せる猫や、ストレスを感じる猫に対して、飼い主さんは以下のような対応をとるとよいでしょう。
・クレートなどの隠れられる狭い場所を何箇所か用意しておく
・入り慣れているケージに愛猫を入れて、タオルなどで目隠しをする
・可能であれば、来客に猫の性格や“お願い事項”を伝えておく(例:強い匂いが苦手だから、香りの強いものを身にまとうのは控えてほしい/大きい音が苦手だから、なるべく話し声も小さめにしたい、など)
・来客の帰宅後は、愛猫が警戒心を解くまでなるべくいつも通りに接する(過度にかまわないで放っておく)
事前に来客があるとわかっているときは、ぜひ対策をしてみてくださいね」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
ねこのきもちWEB MAGAZINE『家に人が来たときの猫の反応に関するアンケート』
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年11月時点の情報です。
取材・文/雨宮カイ