アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんが飲んでいる糖尿病や認知症の薬をチェックするため、あーちゃんの部屋に移動したワフウフさん姉妹。すると、父が当たり前のようについてきて、2人が探し物をしているのを何もせず見ています。それはまるで、通帳を見つけた瞬間を見逃さないと言わんばかり……。しかし、結局探していたウィッグと通帳は見つかりませんでした。ウィッグが見つからないことで、あーちゃんはダンスに通う気持ちがなくなってしまい、長年続けてきたダンスをやめることになりました。
ついに傾眠傾向に…
今回の自宅チェックでは、ウィッグと通帳は見つかりませんでしたが、ワフウフさん姉妹が考えるように、父があーちゃんのお金を狙っていることは、よくわかりました。あーちゃんが自分の預金の存在をすっかり忘れているため、正確な金額を把握されずに済んでいますが、父も簡単に諦めるとは思えないので、注意しておかなくてはいけません……。
認知症のあーちゃんへにも、頑なにマニュアル通りの対応をする郵便局。預金の解約をしようと思ったのですが、入出金の記録が確認できないとかで、諦めることに。試しに通帳が使えるのか、お金を下ろそうとすると……。
窓口のほうから、私たちのお願いを突っぱねたお姉さんが、じっと様子を伺っているのが見えました。後ろめたいことがあるわけじゃありませんが、なんだか気分が悪いです……。
その足で立ち寄った銀行では……。
めちゃくちゃ信頼している方から、すてきな言葉をかけられて、思わずうれしくなっちゃいました。
このところ、あーちゃんに一時期の不穏な状態は見られなくなりましたが、その代わりなんだかぼんやり気味……。
通院で会ったときも、朝から「眠い」を連発していました。
ものすごい寝てますけど……??
気が付けば、座ったまま眠っている状態です。ついに傾眠傾向に……。
1カ月前に薬の仕分けをしたときには、手を出してきて大変だったのに……。
1カ月でこんなに変化するとは……。
今日は持病である糖尿病の注射の日。父が勝手にやってしまった通帳の再発行を止めてもらいに銀行へ。事前に電話を入れていたので「発見届」というものに記入をして、通帳とカードをまた使えるようにしてもらえました。すべての手続きを終え、あーちゃんがトイレに行ったのを見計らって、窓口のお姉さんに事情を話して、今度父と一緒にあーちゃんが窓口に来たときには、私たち姉妹のどちらかに電話をもらえるようにお願いしたところ、きちんと対応してくださり、胸をなで下ろしました。
さらに、家中を探しても通帳とカードが見つからなかった、別の銀行にも相談に行くことに。ここでは、Oさんという方が、通常は自宅に郵送されるはずのカードを、特別に支店受取ができるように手配してくれて、カードが支店に届いたら連絡をしていただけることになりました。このOさん、決して愛想が良いタイプではありませんが、本当にしっかりと普段のあーちゃんを見てくれていて、私たち姉妹からの支持は絶大です。
このところ、一時期のものすごい不穏が落ち着き、あーちゃんはどことなくぼんやり気味……。通院の付き添いで会ったときも、ずっと眠たい眠たいと言っていて、その言葉の通り気が付けば座ったまま寝てしまっています……。1カ月前は、薬の仕分け中に手を出してきて大変だったのに、今日はまるで他人事のように見ていて、いつしか眠っていました……。意欲や意志がだんだん薄れているようで、悲しくなります。
--------------
通院の付き添いに銀行の手続きと、忙しい日々が続いているワフウフさん姉妹。そんな中、銀行の特別対応や何げなくかけてくれた言葉が、とても温かく感じたのではないでしょうか。ただ、傾眠傾向になっているのは、とても気がかりです。症状が進行していくのは仕方ないとはいえ、少しでもハツラツと元気に過ごせる時間が多くなってくれればいいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
関連記事: