【気象予報士が解説】「厚着」だけじゃ意味なし!?じつは寒さにも“種類”がある&タイプ別コスパのいい防寒術

【気象予報士が解説】「厚着」だけじゃ意味なし!?じつは寒さにも“種類”がある&タイプ別コスパのいい防寒術

日に日に寒さが増す時期。「そろそろもっと厚着しなきゃ」と身支度を始めた人、ちょっと待ってください。

その「寒さ」、厚着ではコスパよく解決できないかもしれません。

じつは寒さ対策は寒さの“種類”を見極めるのが重要。

今回は、気象予報士・防災士・野菜ソムリエとして活躍する植松愛実さんに、寒さのタイプ別対策を教えてもらいます!

とにかく風を防げ!「風冷え」

風が吹くことによって感じる寒さを「風冷え(かざびえ)」と呼びます。

そのときの気温にもよりますが、だいたい風速1m/sごとに体感温度は1度ほど下がるとされています。
つまり風速5m/sの風が吹いているときは、 実際の気温-5度が体感温度になるわけです。

風速5mの風は、たいていの人にとっては「強い」と感じる風ではありません。

たとえば高速道路脇でよく見かける吹き流し(小さな鯉のぼりのようなもの)が真横になびくのが風速約10m/sですから、5m/sはその半分。

その程度の風でも体感温度が5度も下がれば相当寒く感じるので、風を防ぐことは重要です。特に天気予報で「北よりの風」と言われたときには一層寒さを感じやすいので要注意。

風を通しにくい素材の上着や、首元や袖口があまり開いていない服装を選んだり、マフラーやストールを使ったりしてしっかり風を防ぎましょう。

濡れるのを阻止せよ!「しけ寒」

雨や、足元の露などで体が濡れてしまうことで、実際の気温以上に寒く感じてしまうのが「しけ寒」てす。

「しけ寒」の日はとにかく体を濡らさない、そしてもし濡れてしまったらしっかり拭くのが肝要。

ほかの季節だったら少しくらい濡れても気にならない人でも、冬の雨の日はタオルを持ち歩くなどして対策しましょう。

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