「私は騙されない」自信がある人が被害者の9割の現実|急上昇する特殊詐欺や窃盗・強盗犯罪の傾向や対策を再度チェック

凶悪化が進む「強盗」

法務省が発表した「令和5年版犯罪白書」によると、2022年の強盗認知件数は1,148件・検挙率は92.3%です。

強盗の検挙率は非常に高い一方で、強盗の質も悪質になっています。

今一度ご家庭の防犯対策を見直し、被害に遭うリスクを低減することが必要です。

強盗の手口や対策についてご紹介します。

参考:令和5年版 犯罪白書 第1編/第1章/第1節

強盗の手口

警視庁のHPによると、2023年の侵入強盗の発生場所認知件数は一戸建てが20%、3階以下の共同住宅が8.7%・4階以上の共同住宅が8%となっています。

一戸建てがターゲットに選ばれやすい傾向があり、より徹底した対策が必須です。

侵入強盗の手口には以下のものがあります。

窓ガラスを割って入る
ドアやカギを壊して入る
戸を外して入る

また、近年社会的な問題となっている「闇バイト」による強盗は、計画的かつ用意周到です。

詳細はまだ明らかになっていませんが、闇名簿でターゲットを選定し、実際に現地で調査を行った後犯行に及んでいるとみられます。

以下のような行動を取っている人がいたら、侵入犯罪や強盗の下見かもしれません。

訪問販売を装って家の中に入ろうとする
無料点検の提供を申し出て敷地内に入る
犬を連れて「お宅の犬ではありませんか」と聞いて回る(犬の有無を確認する)
インターホンを押して在宅状況を確認する
住宅周辺を携帯電話をかけながら徘徊する
家の周辺をカメラで撮影する など

近年の犯罪者は、行政の調査員や電気・ガス・水道の検査員などになりすますこともあるようです。

参考:住まいる防犯110番|警察庁

強盗への対策

強盗対策として推奨されているのは、以下の対応です。

在宅中でも窓やドアにしっかりとカギをかける
窓や玄関に補助カギを取り付ける
防犯カメラを設置する
窓ガラスに防犯フィルムを貼る
人感ライトを取り付ける
歩くと音がする玉砂利を敷く
死角を少なくして、外から見えやすいようにする
隣近所で情報を共有する
訪問販売に出ない
録画機能付きインターフォンを設置する

また強盗組織は、闇名簿でターゲットを選定していると想定されます。

闇名簿とは、個人情報や電話番号などが記載されたリストです。

闇市場やダークウェブ、企業や公的機関からの情報漏えい、名簿屋などから入手されているケースが多く、特殊詐欺にも利用されています。

闇名簿でターゲット候補にされてしまった場合は、「追加情報を与えないこと」が重要です。

訪問販売に対応しない・不審な電話に答えないを徹底しましょう。

個人の資産や家庭の事情について外で話すのは控え、侵入の目的や手掛かりを与えないことが大切です。

またたとえ公的機関からの電話や訪問があった場合でも、強盗が偽装している可能性はゼロではありません。

身分証明書の提示を求める・公的機関に電話をして確認するなどをしてから対応しましょう。

まとめ

年の瀬が近づくにつれ、周囲は忙しい雰囲気に包まれます。
忙しさに気を取られ、うっかり詐欺に引っ掛からないよう注意しましょう。

また秋冬は夜の闇が深く、侵入者に気付くのが遅れます。
人感ライトなどを設置して、不審者が近寄りにくい環境を確保してください。

文/カワサキカオリ

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