今年の冬こそ薪ストーブにチャレンジしてみたい!と考えている方も多いのではないでしょうか。薪ストーブは、テントの中を暖かくしてくれるだけでなく、パチパチと燃える木の音を楽しんだり、アツアツの料理を作ったりと冬キャンプを楽しくしてくれる道具のひとつです。この記事ではキャンプにおすすめの薪ストーブや、使用時の注意点、危険な使用事例などをご紹介します。
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以前の[記事]でもお伝えしましたが、薪ストーブの設置・使用には知識と事前準備が必須です。特にテント内での使用については多くのテントメーカーが禁止している行為であり、暖かいからと言って万人におすすめできるものではありませんのでご注意ください。
薪ストーブの魅力とは? 冬のキャンプにぴったりなポイント
薪ストーブの最大の魅力は、テントの中で薪を燃やして、暖かく過ごせることではないでしょうか。
ただ、薪ストーブには単なる暖房器具として以外の魅力もたっぷり詰まっています。まずはその魅力に迫っていきましょう。
●リラックスしながら、焚き火気分で温まれる
テントの中で、まるで焚き火のような雰囲気を楽しみながら温まれるのも薪ストーブの魅力です。
薪ストーブは木を燃やして空気を温めるため、キャンプならではの自然を感じられる雰囲気が漂います。火を眺めながら炎のゆらぎを楽しんだり、パチパチとはじける薪の音に耳を傾けたり、煙や木の香りを感じたりすることで心身ともにリラックスできるでしょう。
●ピザやスキレット料理など調理にも活用できる
薪ストーブは暖房だけでなく、調理にも活用できるのが大きなメリットです。
天板の上にやかんを置いておけば、いつでも温かいお湯が使えるため、好きな時にコーヒーやお茶を楽しめるほか、テント内の乾燥も防げます。
また、天板にスキレットを置けば肉や魚などの焼き料理が作れたり、炉内の下部にスペースを確保すればピザ窯の代わりになったりと、さまざまな調理を楽しめますよ。
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薪ストーブ使用時の注意点と危険な使用事例
便利な薪ストーブですが、使い方を誤ると思わぬ事故につながってしまうことも。快適かつ安全に使用するためには、いくつかの注意点があります。
ここでは、とくにテント内で使用する際に必ず守って欲しい使用時のポイントを3つご紹介します。
●1.一酸化炭素中毒に注意する
テント内での薪ストーブ使用で最も注意しなければならないことは、一酸化炭素中毒です。
初期症状は頭痛やめまいなどで、風邪の引き始めの症状とよく似ています。さらに症状が進行すると痙攣を起こしたり、死に至る危険性もあります。
安全に使用するために、必ず以下の対策を実施して、常にテント内の換気を意識しましょう。
- 一酸化炭素チェッカーを設置し、濃度を常に監視する
- ベンチレーションと出入り口を開放して空気の流れを作り、テント内の空気を換気する
- 定期的にテント内の空気を総入れ替えする
- こまめに状況をチェックして、薪の不完全燃焼を防ぐ
●2.発火事故・火災の危険がある
火を扱うので、当然、発火事故や火災のリスクにも注意しなければなりません。テント内で使用する場合は、煙突からの熱による火災に特に注意が必要です。
断熱目的で煙突にサーモバンテージを巻いている人もいますが、実はこれは危険な誤用です。サーモバンテージは本来、車やバイクの排気管の保温用であり、煙突に使用すると適切な放熱ができず、テント生地が発火を起こす可能性があります。
安全な使用のためには、適切な煙突ガードとフェルトタイプのスパッタシートを使用することが大切です。
また「室温が上がらないから」と薪を追加しすぎてしまうと、火力が強くなりすぎて事故のリスクが高まります。実際にこの方法でテント火災が多数発生しており、極めて危険なので薪は少量ずつ入れるようにしましょう。
●3.就寝時の使用に注意
就寝時には必ず薪ストーブの火を消しましょう。人の目による監視ができない状況での使用は、一酸化炭素中毒や火災の危険性が高まります。
寝る時は、冬用の寝袋を使用したり、衣類を着込んだり、湯たんぽを使用したりして体を保温しましょう。
一番効果的なのは、地面からの冷気を防ぐことです。厚手の銀マットやカーペットを寝袋の下に敷いたり、コットを使用したりすることで暖かさはかなり変わってきます。また電源サイトであれば、ホットカーペットや電気毛布の使用もおすすめです。
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