鶏もも肉、玉ねぎ、トマト。この3つの食材だけで作れるという「鶏肉のビネガー煮」。NHK『きょうの料理』で、フランス料理の三國清三シェフが紹介していたレシピです。フランスでは、とってもポピュラーな一品だとか。鶏肉をカリッと香ばしく焼き、ビネガーとトマトの旨味たっぷりの煮汁で仕上げるそう。ちょうどわが家の冷蔵庫に、そろそろ消費すべきトマトがありました。ちょうどいい、作ってみよう♪
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シェフ三國の簡単フレンチ「鶏肉のビネガー煮」とは?
全国でレストランやカフェを展開するほか、食育活動やスローフード活動にも力を注ぐ、フランス料理界の重鎮・三國清三シェフ。本日は、三國シェフがNHK『きょうの料理』で紹介していた「鶏肉のビネガー煮」を作ります。
鶏もも肉、玉ねぎ、トマトと、わずか3つの食材で作れるレシピ。フランスでは、国民食と言ってもいいほどポピュラーな一品だそうです。
では、作ってみましょう。
「鶏肉のビネガー煮」の材料と作り方
【材料】2人分
鶏もも肉 …2枚(400g)
玉ねぎ…200g
トマト…200g
白ワインビネガー…70ml ※酢でもOK
無塩バター…30g
水…カップ1/2
塩…適量
こしょう…適量
今回は、分量を半分にして作ります。また、白ワインビネガーではなく酢を使用。
【下準備】
バターは1cm角に切り、冷蔵庫で冷やしておきます。冷やして加えると、煮汁にとろみがつくそうです。
玉ねぎは半分に切り、繊維に沿って厚さ1cmにカット。トマトはくし切りにします。
【作り方】
1. 鶏肉は、半分にカット。包丁の先で筋を切り、両面に塩とこしょうを振ります。筋を切っておくと、焼いても鶏肉が縮まないとのこと。
今回使った鶏肉はそれほど大きくなかったので、半分に切らずそのまま焼くことに。
2. フライパンに鶏肉の皮を下にして置き、強火にかけます。今回使用するフッ素樹脂加工のフライパンは強火NGなので、強めの中火にしました。
時々フライ返しで押さえつけ、皮とフライパンを密着させ、しっかり焼き色をつけて旨味を引き出すのがポイント。
皮に焼き色がつくまで3〜4分間焼き、ひっくり返します。
今回は、4分ほど焼いてひっくり返しました。
こんがり焼けています♪香ばしい香り。
鶏肉は、焼きすぎだと思うくらい香ばしく焼くといいそうなので、これくらい焼けばOKかな。
3. 玉ねぎ、トマトを入れて、塩とこしょうを振り、ビネガーと水を加えます。
煮立ったらフタをして、強めの中火で10分間ほど煮ます。
10分煮ると、こんな感じ。
トマトや玉ねぎから、水分が出ていますね。
4. トマトを軽くつぶし、塩とこしょうで味を調えます。
5. バターを加えて溶かし、煮汁にとろみをつけます。
6. お皿にトマト、玉ねぎ、煮汁を広げ、その上に鶏肉を盛り付けて出来上がり。
調理時間は20分。難しい工程はなく、とっても簡単でした。鶏肉の香ばしい香りと、バターの甘い香りがしています。
では、いただきます!
何!?この味の厚みと深みは!!! 材料も調味料も少ないのに…。すごい、さすがプロのレシピ。
それにしても、鶏肉やわらかっ♪
鶏肉の旨味や、トマトと玉ねぎの甘味、バターと酢のコクが織りなす豊かな味わいの煮汁をたっぷり含んだ鶏肉は、「おいしい」のひと言。
こんがり焼いた鶏肉の香ばしさも、旨味のひとつになっているようです。
甘味とコクを感じた後、まろやかな酸味がやってくるので、後味はさっぱりとします。甘味とコクからの酸味という味の変化が、おもしろい。
途中で味見をしたときは、酢の酸味が強めでしたが、バターを入れることで酸味が和らぎ、ふくよかな味になりました。
お昼に作って、ひとりで全部食べ切れなかったので、晩ごはんにもう一度温めて食べてみたら、酢の酸味がよりまろやかになって、おいしかったです。
少し時間を置いてから温めて食べる方が、玉ねぎや鶏肉にも味がよりなじんで、おいしいような気がします。温め直すとよりおいしくなる料理は、出来上がるタイミングを考えず、隙間時間に作っておけるので、ありがたいですよね。
三國清三シェフの「鶏肉のビネガー煮」は、少ない材料と調味料で作ったとは思えない、味に厚みと深みのある一品でした。作ってみてはいかがでしょう。
配信: あたらしい日日
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