「M-1」新審査員の“審査傾向”を分析…“9人体制+若返り”が追い風になるコンビ名

「M-1」新審査員の“審査傾向”を分析…“9人体制+若返り”が追い風になるコンビ名

新たな審査員にかかる期待

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若林といえば、現在では多数の番組を担当する売れっ子MCだが、かつてはズレ漫才を開発して2008年大会で準優勝。独自のお笑い理論も持つ芸人であり、トーク番組『あちこちオードリー』(テレビ東京系)では、さまざまな芸人と熱い討論を繰り広げている。

また、今年開催した『オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム』では、圧巻の30分以上にわたる漫才を見せキレの良さを披露。そんな能力値は高い若林だが、誰かを批評し、採点するイメージがないだけに、どんな審査基準と得点を出すのか今から気になるところだ。

また、柴田と若林はテレビ番組で、周囲の調和を大切にするバランサーとして活躍することが多い。それだけに、シビアな審査ができるのか注目したい。

とはいえ、3人も新規の審査員が加入したことで大荒れになりそうで、おもしろい大会になることは間違いなさそうだ。

今回の審査員の顔ぶれで、有利になるコンビは誰?

さて、今回の審査員の顔ぶれを見て、どのコンビが有利だろうか?

まず、新規の審査員が3人いることで、トップバッターが不利になる可能性が大。3人とも手練れの芸人だとはいえ、トップバッターの点数付けは迷うところ。

昨年の令和ロマンは、トップバッターとして優勝を果たしている。とはいえ、過去の成績を見ても「基準点」を作られるだけに、最初の出順が不利なのは間違いない。しかも、柴田、山内、若林は人生で初めての『M-1グランプリ』での採点なだけに、すんなりいくはずもない。そうなれば、高い得点よりは低めの得点になる可能性が大だ。

また、個別に見ていくと、石田明は今年10月に漫才論を詰め込んだ『答え合わせ』(マガジンハウス)を発売するなど理論派として有名。今回の審査員の中で、「ハマるか」が最も大きくなりそうで、得点にバラツキが出るかもしれない。

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その点、石田を尊敬している髙比良くるまを擁する令和ロマンは、石田の目指す漫才に近いものを持っている。『答え合わせ』を読んだ印象で言えば、王道の良さを取り入れつつ進化している漫才を石田は好むように思う。

そういった意味で、石田が審査員にいることで王道と進化の両面性を持つ令和ロマンの2連覇はグッと近づいたような気もする。

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